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幾度も見る、同じ夢。夢のお告げがあるならば、教えてほしい、そのメッセージ。

これでかれこれ、何回目だろう。何度も見る、同じ夢。初めてこの夢を見たのは、もう何年も前にさかのぼる。それ以来、忘れたころにまたその夢は現れ、難解なメッセージだけを残し、筆者を眠りから目覚めさせる。夢診断、夢占い、様々なものを通して、その難解なメッセージの解読を試みたが、答えを導き出せたことはなく、心に疑問だけを残し、また日常の現実世界へ舞い戻る。それをもう、幾度も繰り返している。

" 夢は人が抱える問題や心理を表したもの、人間の中には普段は表に出てこない潜在意識=無意識が存在し、そこに潜む感情や考えなどが、眠っている間に夢となる "

" 夢はあなたの潜在意識や過去、現在、未来の状態を暗示するメッセージ "

勝手なことを言うものである。これらの言葉が、どれだけ筆者を困惑させ、あの夢の謎をさらに深めさせていることか。

<夢の内容>

舞台は、スーパーマーケットである。

夕飯の買い出しでごった返す店内。そこに筆者もいる。野菜コーナー、お肉のコーナー、ネギをかごに積んだ主婦たちの人ごみをかき分け、筆者はまっすぐ奥へ進む。

陳列された商品に、用はない。自分には別の目的がある。筆者は、飛ばなければならない。

より高く、より遠くへ。

そこのスーパーには、筆者のために特別に設けられた一角がある。一本の通路。それがそのまま、走り幅跳び競技施設になっている。

買い物をしている主婦たちは、全くその一角を気にしていない。あたかも、それがそこにあるのは自然のことのように、誰も気にせず、おのおの買い物にいそしんでいる。

筆者は静かに、そのスーパーの中に設置されている幅跳び競技施設に向かい、スタート地点につく。踏切り地点をにらむ。心地よい緊張感がおそう。

そして先ほどまで全く筆者を気にもとめていなかった主婦たちが、買い物の手を止め、こちらに注目する。レジを打っていた店員さんも、作業を止め、注目する。特に声をかけてくるわけでもなく、応援してくれるわけでもない。ただ、じっと、こちらを見つめている。


さぁ、勝負の時が来た



覚悟を決め、勢いよく走り出す。力の限り、踏切り盤を蹴り、思い切り飛ぶ。スーパーで、俺、飛ぶ。より高く、より遠くへ。


全員が筆者の記録を見届ける。

3秒の沈黙が店内を包んだ後、また何事もなかったかのように、再びネギに手を伸ばす主婦、レジを打ち始める店員。


" 夢はあなたの潜在意識や過去、現在、未来の状態を暗示するメッセージ "



メッセージ、難しすぎじゃね!!??


何が言いたいの?なんでスーパーで幅跳びなの?別に俺、元陸上部とかでもないし。ってゆーか、なんで主婦気にしてないの?せめて応援してくれ。


難解すぎる。

数年に一度しか見ない夢のため、次回は当分先になりそうだが、もうこの夢を見なくて済む潜在意識をきたえていきたい。

最後までご一読いただき、ありがとうございます。


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