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HSP・繊細さんブームに乗ってしまいそうになった話

※2023年10月03日(火)執筆


やりたいことが多すぎて絞れなくて、何が本当にやりたいのかわからない

自分のことがわからないうちの一つ。私って何がやりたいの?

いろいろと本を読み漁りまして、神レベルにおもしろい!!共感できるー!!っていう書籍に出会いました。

マルチ・ポテンシャライト (好きなことを次々と仕事にして、一生食っていく方法)

この書籍と出会ったのは、2018年頃だったでしょうか…。本のタイトルにそもそも書いてあるとおりなのですが、いろいろやりたいこと多くていいよ!絞らんでいいよ!全部やってな!

…ていう本です。

この書籍の内容にすごく共感いたしまして、いつかゆっくり、別枠で本要約記事を書こうと思っています。


HSPって?

で、テーマが突然変わりまして。

HSPってご存知でしょうか。

HSPとは 非常に感受性が強く敏感な気質もった人のこと

という意味なのだそうです。端的にいうと超絶繊細な人。

その中でもHSS型HSPというのがあるのですが、

HSS型HSPとは 刺激を求める外交的な性格だが、傷つきやすい

ここで再び、マルチポテンシャライトが出てきます。

マルチポテンシャライトの中にはHSS型HSPに当てはまる方も多く…という解説をしている情報サイトが多くて。

昨今のミニマリストブームとも結びつけられることもあり、「なんでも一緒くたにすんな!」と、此度のブームに疑問を持っている一人であります。

…と今ではこのようなことを言いつつも、かつて私も「自分探しジプシー」でしたので「あー、確かにいつも変わり者っていわれるし、空気読めないって言われること多いし、やってること考えてることナゾって言われるし、生きづらい部類に入るのかなー」なんて風に思ったことがありました。

HSPにも興味を持ち、HSPに当てはまるかどうかのテスト(ほら!また出てきたテスト!)で何項目以上当てはまればHSPです、みたいなのがあったので診断してみたところ、ほぼほぼ9割方当てはまったんです。

なので、「わたしやっぱHSPなんだわ!」ってなって、それでまぁ自分なりに動きだしてみたのですが。

とある「HSPカウンセラー養成講座」みたいなのを受講してみたんです。この先何かに活かせるかも!という比較的安易な考えからでしたが、参加してみた感想。

…なんか、宗教やん。

これは、「私から見たら」というある種の偏った見方からくるただの感想です。でも、その時の講師の方のカリスマ性は感じたものの、それ以上に「教祖様」的な印象も感じまして…正に教祖様と信者たち、という雰囲気だったというのが率直な印象と感想です。

※宗教を否定しているわけではありません。新興宗教的な雰囲気を感じたということを伝えたいだけです。講座によっても違うと思いますのですべてがそうだと言いたいわけでもありません。

どうしてそう感じたかというと、講座を構成している講師の方と受講者たちで作られている輪の中でひたすら共感し合うっていうものだったということと、HSP診断テストも結局は、いくつ当てはまっても少なからずはHSPの気質を持っているということです、だから私たちは同じHSPの仲間です!…ってなってて、それって世の中のほとんどがHSPになってまうやろ!

…ということで、「あ、なんか私ちがうかも」と感じまして、HSPにハマる前に引き返したこと、あと本当に率直に言って、居心地が悪かったです。

↑すぐちょっとした違和感とか感じてしまうヤツ。

HSPの輪についてもう一つ思ったこと。断じて否定しているわけではなく、自分は違和感を持ちましたということを念押ししておきます。

…それは、HSPの人達は「HSPではない人達より特別な能力をもっているんだよ、すごいことなんだよ。」と、仲間内での強固な結束力のようなものを感じた半面、HSPではない人は受けつけないような、ある種排他的な印象も受けたんですよね。

生きづらさを持っているということは、他人よりも秀でた能力がある!ということで、HSPを名乗れば注目を浴びることができます。要は、名乗るだけで何者かになれるんです。

そしてYouTubeなどをはじめHSPを発信しているSNSやチャンネルはたくさん存在しており、それらをいろいろ見ました。

私が拝見した中でのざっくり統計になってしまいますがその発信者の多くが「HSS型HSPです」という人です。刺激を求める外交的な性格だが、傷つきやすい、という人ですね。

様々な発信を拝見して思ったこととして、まずここでHSPか否かという分断らしきものが生まれて、比較対象が生まれてないか。

そうである人と、そうでない人という二元論に。

その時、HSPさんがそうでない人を見下すという光景を想像してしまいました。

何度も言いますが私個人のとらえ方であり、いろいろなとらえ方があっていいと思っています。単純に考え方、価値観の違いです。HSPの項目に9割当てはまったけど、私は共感できなかっただけです。私のような人もいるということです。

HSPあるあるとかもよく見かけるのですが、それらのあるあるの中で「それほとんどの人に当てはまるんじゃないの?」というものもあったりしますし、先にも書きました「HSPやマルチポテンシャライト、ミニマリストなど」他にもあるかもしれません。それらをすべてひとまとめにしてしまう傾向についてはとてつもない違和感を持ちます。

これらもある種のカテゴライズだと思っているのですが、これらの肩書は特に資格がないとビジネスにできないというものではないので、イヤな言い方をしてしまいますが名乗ったもん勝ちな世界なところがあるなって思ってしまいました。

しかし、発信されてビジネスにつなげられている方についてはとても行動力のある方であるということは確かですし、ご自身の見せ方も上手だったりします。その反面、本当に生きづらい人なのか?、と、そのギャップからくる疑念みたいなものを私は感じてしまいました。この辺は私の性格がねじ曲がっているのかも。

HSP専門カウンセラーについては、あとで調べましたが心理カウンセラーとして広く信頼される資格は「公認心理師」「臨床心理士」の2つくらいだそうで。先の宗教感もあり、資格ビジネスに引っかかってしまった感は否めません(高い社会勉強をさせていただきました)。

カテゴライズという点では、これまで上げたHSP・マルチポテンシャライト・ミニマリストこの3つのすべてに対して、私は当てはまる方ではありますが、HSPです!マルチポテンシャライトです!ミニマリストです!と他人に公言することはありませんね。

違和感のある考え方については「そういう考え方もありますよね」でいいし、「この考え方が好き。」がたくさんあってもいいと思います。

やりたいことが多すぎて絞れなくて、何が本当にやりたいのかわからないについて参考になった考え方としては、HSP方面の考え方の方面ではなくマルチポテンシャライトの書籍中にある考え方に共感した、大変参考になった、これからも活用していきたい、ということです。

 分析方法としてのカテゴライズ

分類されることで良い方向に活かせるツールとして利用できる場合と、利用の仕方を間違えると、分類している(=分けている)ので、分断される状況となってしまう場合もありうるわけです。

上手に自分を分析しながら自己理解のために掘り下げたり、理解していくための単なる手段として今後もいろいろな考え方だったり分類方法を発見していきたいですし、もともと分析は大好きなので、それらを活用していこうと思います。

ですが、自分という土台をしっかり認識できている今現在はもう「私は○○タイプなの!」ということにこだわる自分ではなくなりました。

関連記事をいくつか書いていますのでよろしければどうぞ!


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