ZOZOバイトの応募殺到の凄さを解説するよ

ZOZOのアルバイト2000名採用の求人の応募が殺到して開始3日で受付を停止しました。

これね、とんでもなく凄いことなんですけど、世間的にはあまり伝わってないので凄さをざっくりと解説していきます。

まず、企業にとって求人市場は今もっとも採用難の時代なのですね。リーマンショック以降求人の数は増え続けていますが、求職者は減り続けています。求人は需要と供給できまるので求人を出しても応募が来ない訳です。求人広告費を10万円使っても応募が0件なんてことも普通にあったりするのです。

それくらい厳しい状況の中で2000人規模の採用の受付を3日で停止するということは求人市場では考えられないことなのです。

今回のZOZO求人の凄いポイントは2つあります。

1.求人募集がニュースになる

普通は求人を募集する場合は求人サイトに掲載をします。でもZOZOは求人広告を使わずして応募獲得に成功しています。それはニュースになったからです。ニュースとして求人が拡散されれば求人サイトを利用する必要はありません。しかも無料で勝手に拡散してくれるのです。また、前澤さんのTwitterのフォロワーは425万人もいるので、求人サイトに掲載するよりも自分でツイートをする方が求職者にリーチできるのですね。スゲーです。

因みに、求人サイトの応募率はざっくりいうと1%です。100PV(閲覧数)で1応募がある計算になります。一ヶ月掲載しても100PV以下というのは当然のようにありますし、1000PV行けばすごく良い方です(費用にもよります)。そんな中で対象者は一部だとしても一ツイートで425万人に届くのは凄いことです。

また、一般的にアルバイトを1名採用するには5万~10万円くらいかかります。2000人採用するのであれば膨大な求人費がかかることは容易に想像できますよね。これを0円でやっちゃたのです。

2.不人気職種でも応募殺到

求人は採用難だと言いましたが、実は職種によっても変わってきます。カフェスタッフや雑貨販売などのオシャレで楽しそうな仕事は競争率も高く人気バイトです。一方で飲食店やコンビニバイト、現場作業などの大変な仕事や給与の低い仕事は人気がありません。

今回のZOZOの職種は物流センターでの倉庫内作業ですがこれも不人気なのです。そもそも大型の物流センターは郊外エリアにあるので、人が住んでいないので人集めに苦労します。自社で人を集められないので派遣会社に依頼をするのですが、その派遣会社もまた人を集められないという悪循環になっているのです。

今回のZOZOの勤務場所の詳細は知りませんが、2000人規模の募集で3日で受付停止ということは少なくとも2000人以上の応募があったということなので凄いの一言です。


今回のZOZOの方法と同じことは出来なかもしれませんが、参考になることは大いにあると思います。それはニュースになることです。

地元新聞や地域紙でもいいので、企業の活動が地元のニュースになれば会社の知名度が上がり応募者も増える可能性はあります。

例えば、「週休3日制を導入する」「地元初のテレワークの導入」など地元で初の取組みや制度を導入することで注目を集めることができそうです。ニュースにしたくなるような取り組みは何かを考えてみるといいかもしれませんね。



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