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【なぜあなたは自分を愛せないの?】②良い時の自分しか自分として受け入れないから編

前回、
【なぜあなたは自分を愛せないの?】
①それはあなたは普通の人じゃないから
②良い時の自分しか自分として受け入れないから

①それはあなたは普通の人じゃないから編を解説しました。
今回は②良い時の自分しか自分として受け入れないから編を解説します。

まず、前回の①それはあなたは普通の人じゃないから編の話は一旦横に置いておいてください。
少し厳しいことを書きますが、あなたは絶好調の時の自分しか自分を愛してあげてないのではないでしょうか。不調の時の自分を厳しく扱って愛してあげてないのではないでしょうか。

人は本来、調子が良い時と悪い時と波があり、常にその間を揺らいで過ごしています。その揺らぎを念頭に入れてその丸ごとを自分として愛してあげましょう。
不調でできない時の自分も愛してあげて、労わってあげましょう。人は常に全力疾走した最大限の結果を一定に出し続けることはできないのです。不調でできない時があるからこそ絶好調の自分がいるわけです。

心当たりがある人はいるかもしれません。昔、親や先生にできる時の自分しか褒めてもらえずに辛い経験をしたということはありませんでしたか。その親や先生と同じことを自分に対してもしていませんか。できる時もある、できない時もある。その全体像を捉えていつもニュートラルな視点で自分を見つめてみるとそれほど自分を追い詰めなくてもよくなるはずです。

個人的な話になりますが、わたしは語学を勉強していて語学系のYouTubeを勉強の参考に観ていたりするのですが、ある英語がペラペラの語学系YouTuberさんが
「『勉強しても英語がペラペラになりません。どうやってペラペラになったんですか』って言ってくる人がよくいるのですが、私は自分が人一倍できないことをよく知っている。だから自分は他の人より何十倍も勉強をして努力しないと話せるようにならないと自分でわかっていたので遊ぶことはもちろん寝る暇も惜しんで他の人が遊んでいても自分だけは朝から晩まで机に向かってがむしゃらに英語を勉強して話せるようになってきた。勉強をしてもペラペラにならないと言っている人はどの程度の努力が自分には必要と考えて『こうすればできる』と想定して実際にやった上で『でもできなかった』と判断しているのですか?」
というようなお話をしていたのが印象的でした。これはどちらかというと①それはあなたは普通の人じゃないから編で書いた『できない』に近いかもしれませんが、彼は『できない自分』を冷静に受け止めて愛してそれに合わせて自分を丁寧に扱っていった結果が現在の英語ペラペラレベルにつながっていったことと思います。

『できない自分』をきちんと冷静に受け止めてじゃあそこに照準を合わせて自分でこうしてみようとできる人はそれが実るし、自分への理想値が無駄に高かったり自己評価を高く設定しすぎたために、できなかった時に自分を虐めてしまうのは結果的にうまくいかないことが多くなります。

『できない自分』を許して受け入れる強さを持ち、常にニュートラルな立ち位置にいると自分自身を冷静に俯瞰できるようになり色んな視点で物事を前向きに考えられるようになります。
『できない自分』を受け入れるとは一見自己肯定感が下がる行為のように見えて、巡り巡って逆に自己肯定感が上がる行為につながるのです。
自分を許す、とは自分の人としての器を大きくすることにつながるのです。
ちょっと待って①それはあなたは普通の人じゃないから編では『できない』にフォーカスするなと書いてたじゃないか、と思いますか?前回記事の①での『できない』とこの②の記事での『できない』で文脈によって違いがあるのはわかりますか?
①それはあなたは普通の人じゃないから編で書いた『できない』は主に苦手でできないことについて書いています。この記事②良い時の自分しか自分として受け入れないから編では一過性の調子が悪くて今は『できない』についての対処を書いています。一過性の『できない』については『これも自分なんだよね』『こういう時もあるよね』と寛大に受け入れるという話です。
②の一過性の『できない自分』を許すことができるようになってくると①の方で書いた苦手なことに対する『できない』も自分に厳しいジャッジをすることがだんだんなくなってきて「自分はこういうのは苦手なんだから仕方ないよね」と良い意味での開き直りが出てきて『できない自分』への厳しい執着がなくなってきます。

ぱっと見、①と②で真逆のことを書いているように思えますが、①のケースもとりあえず一旦『できる自分』をフォーカスすることで『できない自分』への執着をなくし、丸ごとの自分を愛していけるようにする手段につながっていくのです。

①の場合も②の場合も、結局何を目指しているのかというと、最終的には自分自身を何の型にもはめることもなく、単なる『できる』『できない』だけでジャッジをしないというところになります。何ができようが、何ができなかろうが、何が得意だろうが、何が苦手だろうが、どんな自分でも自分は自分として愛していけるようになることを目的としています。唯一無二の自分らしさを発揮して生きていけることを目指しています。
それは
「私は私をちゃんと愛している。だから自分のこういう部分だけは許したくないの!」とか
「私はきちんと自分を愛しているから、誰かに私のことを認めさせたいの!SNSで『いいね』がたくさん欲しいの!」
ということよりもはるかに高いところの、自分の感情の手綱は自分できちんと握れている、自由な自分らしさがある次元の話になります。

以上、前回の①それはあなたは普通の人じゃないから編と合わせて【なぜあなたは自分を愛せないの?】を解説してみました。他にも理由はたくさんありますが、まずはこの二つの軸を立て直してみることをお勧めします。

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