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【適応障害】休職からキャリアアップできるって。

僕は23歳で適応障害になり、休職しました。
当時のことは以下記事にまとめていますので、まだ読んでいない方はぜひ。

僕が発信する理由

僕が適応障害について発信したいと思った理由は、適応障害という病気についてもっと世の中に知ってほしいと思ったからです。
というのも、復職後、
僕と上長をはじめとした関わる大人たちでは適応障害という病気に対する認識にだいぶギャップがあると感じました。

副部長との会話

僕が復職して数ヶ月経った頃に副部長からこんなことを聞かれました。
「バナボくんって、プレッシャーには強いタイプ?やっぱり結構病みやすいタイプかな?笑」

「いや〜プレッシャーには弱いですかね〜笑
病むこととかはあんまりなかった方ですけどね、どうですかね、、(苦笑)」

一度精神疾患で仕事が立ち行かなくなる経験をしていますから、
自信をもってイケてる返事はできません。

「そうか、、まぁ無理はしないんだよ〜」

その日以来、副部長から期待の言葉がかかることはありません。

転職エージェントとの面談

休職中の転職を考えていた頃です。
マイナビのキャリアアドバイザーとの面談でこんなことを聞いてみました。
「休職歴があると、転職活動にはどんな影響がありますか?」

「休職歴があったとしても、全然仕事がないってことはないですよ。ただ、そんな甘い世界でもなくて、やっぱり人気な求人だと書類選考が通りにくくなってきますね、、、
でも、私がバナボさんでも内定決まりそうな求人をいくつか提案させていただきますので、ご安心くださいね!」

絶妙にチクチクさせられる言葉。
別に転職をなめているわけではないですよ。
まぁでもそうなんですね。。

「休職歴があると書類選考が通りにくいというのはなぜですか?」

「やはり、人事側も1日に数多くの書類選考を行っていますので、そこから選んでいくとなると休職歴というのはわかりやすく外す要因になり得るからですね。」

僕が書類選考を行う人事でも効率よく仕事したいでしょうから、確かにそうだろうなと容易に想像できました。

適応障害の間違ったイメージによる弊害

僕は自身の適応障害について、
原因は先天的なパーソナリティや能力ではなく、後天的に身についた価値観や考え方によるものであると考えています。
そして、後天的に身についた自分を苦しめる価値観というのは、自分で認知(自己理解)することによって、対処できると思っています。
僕は適応障害を経て、自分が気をつけなければいけないストレス要因とその環境を理解することができました。
理解できれば、対策もできます。
副部長の気にされていたであろう、メンタルマネジメント能力は病気を経て向上したと思っています。

自分のキャリア形成に携わる人に
「精神疾患歴があるかないか」で切り分けをされることに強い違和感を感じます。
たとえ精神疾患歴があっても、「自分にとって弱点となるストレス要因に気づいているか、対策を考えられているか」で切り分けが発生するのが本来正しいでしょう。

しかし、この切り分けを正しく行える人事、マネージャー、人材業界の人間がどれだけいるでしょうか。

産業医面談で僕は自身の適応障害についての原因や対策について話しました。
産業医の先生は「24歳でよく気づけたね」とにっこり笑って背中を押してくれましたが、その場に同席していた副部長や人事はキョトンです。
その後副部長は全く関係のない昭和が大変だった話を長々と。
会話の境目粗すぎて、今度は僕と産業医がキョトンです。

こんな嚙み合わなくて、大丈夫なんだろうかという不安があります。
復職し、しばらく経った今でもその不安が解消されてはいません。

休職からキャリアアップ

適応障害やその他精神疾患で仕事に悩む人たちのブログを読んでいると、
「収入は下がったが、今が幸せ」
「派遣でも良いと思っている」
など、キャリアについてネガティブな記事が多い印象があります。

もちろん健康第一の考え方には賛成です。
しかし、僕は原因や対策がわかっていれば、キャリアダウンする必要は全くないと考えています。
風邪をひいたからといって、仕事の能力が落ちますか?
心の風邪でも同様です。
むしろ、心の風邪に免疫を持つ方はそれ以前より魅力的な人材と言えるでしょう。

僕は人のキャリアに関わる人々に、適応障害をはじめとした精神疾患に関する知識を広め、休職した方がキャリアにおいて不利益を被るようなことがない世の中にしたいです。

休職したからといって、あなたの経験がなくなるわけではありません。
休職したからといって、あなたの理想を諦める必要なんてありません。
休職したからこそ、成長できたんじゃないですか。

僕からあなたへのお願い事

現状、休職歴がキャリアの傷になってしまう社会です。
社会がそうであれば、当人はより傷に感じてしまいます。

僕もそうです。
責任感のある要職に抵抗があります。

ただ、本人が一歩を踏み出せないのと、
周りの環境が踏み出させないのでは話は違います。

息苦しくさせるほどのストレスの原因がわかり、
対策が打てれば、大丈夫なんです。
パフォーマンスは変わります。
本人次第で休職歴はキャリアの傷にはならないでしょう。

「あぁ、この子は病みやすいからそっとしておこう。深くかかわるのはやめておこう。」
この安直なひとくくりや偏見に多くの休職者が困らないように、
僕は発信をし続けます。

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あなたのサポートで僕の活動を応援してください! 適応障害は年々増加傾向にあります。しかし、その病気についてはまだまだ知られていません。症状が改善しても悩んでいる人はたくさんいます。僕は実体験からこの病気について発信し、適応障害に悩む人々の安心できる社会を実現したいです。