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単身福岡に移住したら少しだけ明るくなれた話

26歳独身女、ひとりで福岡に引っ越してきて
もう3年ほどになりました。

移住といえど、きっかけは
会社員時代の転職先での配属が福岡だったから
という極めて現実的な理由なのですが・・・

実感は神奈川、親戚はほとんど大阪、
友だちは全員神奈川or東京にいて
福岡には縁もゆかりもなかったわけで
単身で移住を決めた時は
けっこう「さみしくないの?」やら「ひとりで楽しいの?」やら
言われたりもしました。


結論、
移住してきてめちゃくちゃよかったです。(ドンッ)

たしかに、地元やら大学の近くやらで
友だちグループが集まってるストーリーみたりすると
「手軽に参加できていーなー」
「こちとら往復4万だぜ」
とか思ったりはするけれど、

そういう非日常を除けば
毎日の、なんでもない日々を過ごしていくには
福岡は最高でした。

そもそも私は、
・寒い時期(日照時間が短い時期)になると病む
・人に会う予定を入れすぎるとどっと疲れる
・人混みに長時間いると体調を崩すorパニックを起こす
という、うつ体質×HSP気質な性質を持っているので、
福岡に来て、それらの私にとって良くない要因が起こることが
ぐっと減ったのです。

福岡はなんとなくあったかい気がするし、
ビルが立ち並ぶ街中に比べると、
ちょっと歩いたところ、もしくはちょっと車を飛ばせば
透明度最高の海があったり、1日中遊べるひろ〜い公園があって
(日照時間自体は変わらなかったとしても)
太陽の光を浴びている時間や、
屋外を歩いている時間は圧倒的に増えたような気がします。

友だちや知り合いはほとんど関東にいるので
その場の社交辞令で「今度飲み行こう〜」的なノリになってしまって
本当はいくのが億劫な飲みにも行かなくていいし、
ときどきの帰省はめったにないタイミングだからこそ、
本当に会いたい人としか会わなくなります。
(あんまり好きじゃない人に誘われても「福岡だから」って理由で断れるしね)

人混みは言わずもがな。
もちろん博多・天神あたりは人が多いこともあるけれど
毎朝池袋のダンジョンで目眩がしそうになっていた日々を思えば
なんてことありません。
満員電車で圧迫されて本気で息ができなくなったことも、
福岡に来てからは1回もないです。


そんなこんなで、
福岡にきてから私は
ほんのちょっとだけ元気に、明るくなれた気がします。

とはいえ適応障害は発症したし、
ネガティブ思考は変わってないけれど

気持ちが、上がっても、落ちてもない
なんでもない日常の精神状態アベレージが
+2くらいしたような感じです。(あ、100のうちのね)


ハッピーになれることとか、元気になれることとか
心にとってプラスの栄養になりそうなことを探すのって、
けっこう大変だけど

「自分にとって良くない要因」から物理的に離れることで
マイナスをなくすっていうのが
案外心にとってはいちばんの栄養なのかもなぁ、と思います。

体調が悪い時は
健康食品をいろいろ食べるより
何も食べない方が元気になるのと同じように、ね。

24歳/新卒2年目の会社員/エッセイスト,コラムニスト/早稲田大学文化構想学部卒業/趣味は美少女鑑賞です