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禁酒24日目 肝臓悪化第二段階「アルコール性肝炎」と「アルコール性肝線維症」

 そして、更に飲酒を続けると年単位の断酒が必要になる「アルコール性肝線維症」に症状が進行します。

聞き慣れない言葉ですね。私もアルコール性肝障害をかなりディープに調べないと出てこない言葉です。

 アルコールの摂り過ぎで肝臓に脂肪がたまると脂肪で健康な細胞が圧縮されて壊れます。血液検査ではこの健康な細胞が壊れた汁を検出するわけです。アルコールをやめると健康な細胞を押しつぶす脂肪が少なくなり壊れた細胞は再生します。

 しかし、脂肪肝に気が付かずそのまま飲み続けると壊された細胞が再生されず、死んだ細胞は生き返らず繊維に変化します。イメージ的には肝臓がミイラみたいになってしまいます。もちろん肝臓の機能は大幅に低下します。

 しかし、「アルコール性肝線維症」にはまだグッドニュースもあります。「アルコール性肝線維症」の症状が浅いうちは酒を止めて健康な生活に戻れば線維化した幹細胞も健康な細胞に飲み込まれて無くなる結果も報告されています。しかし、完全な治癒ではなく改善にとどまるケースが多いようです。また、治癒には年単位になる、かなり長期間の断酒を要します。

 そのまま肝臓を患った状態で更に大量飲酒すると起こる可能性があるのが「アルコール性肝炎」です。「アルコール性肝線維症」に症状が進行していない人でも多量の飲酒で突然症状が出る人がいます。原因は複合的で、明確な症状が伴います。

 あるウェブサイトから抜粋:「肝臓の張れと共に右上腹部に痛みが出現。黄疸も見られ、尿の色が紅茶色になる。ひどくなると腹水とむくみも出現。血液検査では、白血球が増加し、肝酵素AST(GOT)は200IU/L以上。貧血・血小板減少・アルブミン減少・プロトロンビン時間の延長・クレアチニン上昇など、その他の原因で起こる急性肝炎と類似の血液検査異常を示す。」

 代表的な症状は肌や白目が黄色くなる「黄疸」と「発熱」です。こうなると入院などの治療が必要です。症状が重いと、併合症などがなくても運悪くこの段階で死亡する人もいます

 肝臓は「沈黙の臓器」。最悪の状態にならないと症状が出ません。これが一番始末が悪いのです。この段階まで行くと完全断酒しないと死神があなたに忍び寄ります。何度でも言いますが最悪な状況になるまで自覚症状はありません。

 調べるほど恐怖は増します。でも飲みたいと思うのが酒の怖いところだって感じませんか?これだけ事実を知っても私は今日の昼間に何度も「今日はいつもより働いたからいいか。」なんて気持ちになり酒を買いに行く決心をしそうになりました。

永作


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