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ジメジメした部屋とシンプルな生活

春を通り越して、一気に初夏の様相になった。
最近、日中は「暖かさ」よりも「暑さ」を感じる。

ハノイは湿度が高い土地だ。冬は気温の割に寒く、夏は体に纏わりつくようなベタッとした暑さを感じる。

加えて、風通しの悪いぼくの部屋は、オールシーズン、ジメジメしている。どれぐらいジメジメしているかというと、革製品を数週間放置したり、脱ぎっぱなしの服を洗濯しないでいると、カビが生えてしまうぐらいだ。

だから、雨が降っていなければ、できるだけ窓を全開にして、扇風機を回す。クローゼットも時々開けておくようにしている。すると、いくらかはマシになるけれど、根本的に湿度が高いので、焼け石に水だ。今までカビが生えたものを挙げると、その種類は多岐にわたる。

まずやられたのは、革靴やベルトなどの革製品だ。毎日使いでもしない限り、確実にやられる。その他、布製の筆箱や、枕もやられた。衣類も、使用したらすぐに洗濯しないと、カビが生えることもある。

一着しかないジャケットがやられた時は、洗うわけにもいかないし、どうしようかと思った。(結局手洗いしてカビは落ちたけど、ヨレヨレになった)

おそらく、ハノイに住んでいる限り、程度の差はあれど似たようなものだろうと思う。夏場は冷房を使うので多少はマシになるけれど。いくら思案しても土地の気候を変えることはできないので、他の部分で対策をするしかない。

考えた挙句、モノを極力少なくするという初歩的な考えに回帰した。元来、物欲は少ない方だけれど、今の環境がそのことに、より拍車を掛けている。ここ2、3年は服を買っていないし、物理的に必要な場合を除いてモノも買っていない。買ったのは、手帳とかスマホのバッテリーとか、または石鹸やシャンプーなどの日常的な消耗品だけだ。

それでも、まだモノが多いと思っている。服というのは案外丈夫なもので、なかなか破れることもないし、外見を気にしなけばいつまでも着れてしまうので、なかなか捨てられずにいる。

意図的にではないけれど、ずいぶんとシンプルな生活になったな。と実感している。モノが少ないと、お金が節約できるのは勿論、部屋がスッキリとして、なんだか気分がいい。余計なものがないので、思考も明瞭になる気がする。まぁ、そんな大したことは考えないのだけど。

どんなことでも、一長一短。そう前向きに捉えて、これからもカビに気をつけながら、この部屋で過ごしていこうと思う。




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