子供の意欲を育てよう

そろばんを指導している立場からのお話になります。

意欲がある生徒、ない生徒と個人差はつきものです。
おそらくは様々な要素から”意欲”というものは
形成されていることでしょう。


その様々な要素の一つを私は指導してきた中で
見つけたものがあります。


あくまで相対的な話になりますが、
意欲があまりみられない生徒に限って、
私たち大人があれもこれもと過度に干渉していることが
少なくありません。

「あれはやったか?これはまだか?」
最近の子供は忙しない日々を送っていますが、

そのせいか自ら考える時間が削られている
ようにも思えます。大人は”経験”があるので、
子供が行動して結果が出る前に手助けをしてしまいがちです。

大人にとっては、それが”楽”だからです。

子供が醤油を肘で倒してこぼす前に、
それを見た大人は醤油をどける。

ちょっと極端な例ですが、これも一つの経験、
失敗から考える、学ぶ機会を子供から奪っている
のかとも思えます。
 

何を言いたいかというと、今の時代だからこそ、
少し自分で考える、やれることは自分でやる
ということを、もう少し増やしてもいいのかと思います。

大人の過度な干渉や手助けは、「やってくれるから」
という理由で子供はより甘えますし、
自ら行動を起こさなくなります。

この自ら行動をしなくなることが、
無気力、意欲のなさへとつながります。


ある生徒で忘れ物がひどい生徒がいました。

学校生活を両親に聞くと、実は子供が寝た後に、
翌日の時間割で必要な道具全てをチェックして、
足りないものは”親”が準備をしていました。

なるほど、、忘れ物は直らないわけです。
まったく干渉・手助けしない方が良いと
言っているわけではありません。

適度なバランスが必要なのですが
経験上、意欲のない生徒に限ってのバランスを失っているように思えます。

もうすぐ春休みです。自分でできる事をさらにまた一つ、
自分でやらせてみてはいかがでしょうか。

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