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じんわり優しく、少し切ない青春の、愛しく、ほろ苦い味わいー万城目学作品を読んで

お彼岸に入りました。今朝は思いがけず早起きできて、少し得をした気分でいます。

さて、今回図書館からは5冊借りてきたのですが、1番の目当てだったこの作品を昨夜一気に読みました。


読み終えた作品

2023年8月3日に文藝春秋より208ページの単行本として発売されています。第170回直木賞受賞作品です。

Amazonから拝借

あらすじ

「十二月の都大路上下(カケ)ル」ー野球における甲子園と同じ存在感を持つ、女子全国高校駅伝で、都大路にピンチランナーとして挑む、絶望的に方向音痴な女子高校生。
「八月の御所グラウンド」ー借金のカタに、早朝の御所G(グラウンド)で謎の草野球大会のたまひで杯に参加する羽目になった大学生と、死んだはずの名投手とのプレーボール。戦争に断ち切られた青春京都が生んだ、やさしい奇跡。
京都で起きる、幻のような出会いが生んだドラマ・・じんわり優しく、少し切ない青春の、愛しく、ほろ苦い味わいを綴る感動作2篇

Amazon内容紹介改稿

この作品を選んだ理由

以前から万城目学さんの作品が好きで、これまでの直木賞候補作も応援していましたが、結果に繋がらず、悔しかったです。
今回やっと晴れて受賞され、本当に嬉しかったです。

感想

今までは選考されるまでに作品を読むようにしていましたが、図書館も財政的に苦しく、最近賞を受賞されないと購入されない作品も多くなりました。実はこの作品もその一つでしたので、受賞されて読むことができたのも嬉しかったです。

2篇の短い作品が収められていて、京都を舞台に、季節は夏と冬と、種目は野球と駅伝という対局的な設定、高校生と大学生と年齢も、種目に望む姿勢も正反対というのもなかなか面白かったです。

ですが、著者の彼らに対する目線は、いつもの万城目学節が滲み出ていて、そして爽やかさが加わっていました。今後どんな作品を描かれるにしても、読者を飽きさせない魅力を持ち続けていただきたいと切に願いました。

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