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ミステリーも娯楽。難しく考えずに読みたい。

やっと太陽が出て、洗濯をしました。家事はそうにありません。
先週後半から全く食欲がなくなったり、夜中に急に食欲が出たりとひどい生活に陥っています。そんな中でも救いは読書です。
昨夜は東野圭吾作品を堪能しました。

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名もなき町。ほとんどの人が訪れたこともなく、訪れようともしない町。けれど、この町は寂れてはいても観光地で、再び客を呼ぶための華々しい計画が進行中だった。多くの住民の期待を集めていた計画はしかし、世界中を襲ったコロナウイルスの蔓延により頓挫。町は望みを絶たれてしまう。そんなタイミングで殺人事件が発生。犯人はもちろん、犯行の流れも謎だらけ。当然だが、警察は、被害者遺族にも関係者にも捜査過程を教えてくれない。いったい、何が起こったのか。「俺は自分の手で、警察より先に真相を突き止めたいと思っている」──。颯爽とあらわれた〝黒い魔術師〟が人を喰ったような知恵と仕掛けを駆使して、犯人と警察に挑む!(Amazon内容紹介より)

Amazonの紹介にはこんな文章も

謎を解くためなら、手段を選ばない。コロナの時代に、とんでもないヒーローがあらわれた!
最新で普遍的。この男の小説は、ここまで凄くなる。東野圭吾、圧巻の離れ業。

確かに最近の東野圭吾作品は○○シリーズものも多くなって、少しマンネリを感じることも多かったのは確かですが、本作は新しい形の謎解きになっていました。

2020年の年明けから今日まで、日本にcovid-19が入ってきて以降、その勢いはますます強まってきています。緊急事態宣言による学校の休校、飲食店等の休業要請、さらにリモートなどによる仕事の形態変更など、私たちの日常生活は多くの変化を求められることとなりました。

今回の東野作品はそんなコロナ禍を背景にして、小説上でも名前さえつけられない小さな町で起こった殺人事件を、一人の元マジシャンが謎解いていくという一風変わった設定の物語です。

事件は小さな町の中学生同窓会を前にして、その中学に勤務、退職した男性教諭が殺されるというものです。被害者にはその中学を卒業生で結婚を控えた男性の一人娘と、長らく連絡が途絶えていた歳の離れた弟がいました。
亡くなった男性は事件直前まで多くの教え子と接しており、また同窓会開催をも前にしていたこともあって、その多くの教え子たちが容疑者とみなされました。

時はコロナ禍、教え子たちもその影響を少なからず受けた生活をしており、疑えばキリがない状態の中、被害者の元マジシャンの弟が型破りな謎解きを始めるのです。

コロナ禍での東野圭吾作品ということで、その辺りも期待して読みましたが、新種のウイルスが見つかったりするので、コロナを直接扱うことはありませんでした。しかし名もなき町でさえコロナの影響は大きく、経済活動に携わっている人たちは苦境に立たされていることで、今回容疑者にされたりというあたりはしっかり著者が押さえてきていると感じましたし、娯楽小説としては面白く読めました。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
今週も始まりました。あなたにとってかけがえのない1日となりますように。

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いつも読んでいただき、ありがとうございます。これからも励みますね。