見出し画像

愛しのシャロン(35-50)

先週の週末に活字をほとんど読まなかった反動か、昨日は結局借りてきた本2冊読み終えてしまいました。

画像1

あの悪夢がよみがえる。悪意がまた忍び寄る。不幸な者をさらに不幸に追いやるために。十三年前の夏、小学四年生の百合は男に誘拐され、五年もの間、監禁された。今は男装クラブで働き、必死に自活する彼女の身辺で、犯人の仮釈放と同時に奇怪な出来事が続く。無言電話、姿なき足音、首を切られたテディベア。そして、ルームメイトが次々に失踪した―衝撃の結末が待ち受ける戦慄の長編サイコ・ミステリー。(「BOOK」データベースより)

吉井百合は現在、男装クラブで働き必死に自活しており、母の凄まじい男性遍歴と借金で苦しみながら、借金を返済のためソープランドで働く根は堅実な芦川真優、真優の友人で、国立大学出身であり金融会社に就職したのち、ホストクラブに狂い、結果辞めて水商売をしている館林塁と共同生活をしています。

ある日春日という警視庁の刑事がやって来て、13年前の犯人が仮釈放されるということを百合に報告をした頃から「BOOKデータベース」にあるように不気味なことが続き、結局主人公にとって13年前を上書きするような心身へのさらなるダメージと警察への不信感を残し、事件は集結へと向かいます。

『クリーピー』著者の不気味な新境地

と帯にあるのですが、この作品を読んでおらず、著者の作品は初読みです。

物語の発端となった児童生徒監禁事件が実際にあったので、そこから発想を膨らませていった感じですが、大人になっている被害者たちの判断・行動があまりに犯人に都合良すぎるようで、途中で最終的な犯人がわかってしまいました。加えて事件担当の警視庁エリート刑事も鈍くて判断悪く、あまりに警察を舐めているような気がしました。

ミステリーを本当に好きな人にはお勧めできないかも。

著者は国際文化学部の教授をなさっているようですから、今度は帯にあった「クリーピー」読んでみないといけませんね。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
私の通う図書館はミステリーがお好きのようで、新刊にかなりミステリーが並びます。

しかし、ミステリーは登場人物並びにストーリー、トリックなどテクニックが必要な分野だと思います。それだけに面白いものはとても興奮しますし、残念な時は落胆も大きいです。

皆さんも秋の夜長にお気に入りに出会うといいですね。

今日のバックミュージックはこちら。


いつも読んでいただき、ありがとうございます。これからも励みますね。