あたふた族は、せわしない。
私は益田ミリさんの作品がとても好きです。ひと世代お若いイラストレーターですが、イラストレーターとしてだけでなく、エッセイ的な作品を読むと心がほっこり温かくなります。そんな著者の上京時の様子などを書かれた小説のような作品を読みました。
出版:2022年11月15日ミシマ社
単行本(ソフトカバー):280ページ
感想
第一章の中の「ひとり暮らし」の中の1節ですが、家族と離れての一人暮らしを経験したことのない私が、羨ましく感じる一言です。
私の場合は生まれた町を離れることなく、いなか暮らしで一生を終えようとしているのですから、本当の意味は理解できていないかもしれません。
今大学生活や、社会人となって一人暮らししている人が、大きな決意をしてひとり暮らしを選択したのだとしたら、このエッセイは心に刺さるものがあると思います。
そのほかに何気ない日常を丁寧にそしてさりげなく文章にする、益田ミリさんの魅力が今回も多く詰まった作品でした。
いつも読んでいただき、ありがとうございます。これからも励みますね。