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【アクアパッツァ】を考える

直訳すると「狂った水」という意味の、イタリア料理アクアパッツァ。
家庭のフライパンでも十分作れる料理だと思います。

今回はアクアパッツァについて考えていきましょう。



私の考え方


まずはアクアパッツァという料理の私の考え方を述べます。

ナポリ地方で生まれ、漁師が海水で作ったのが起源とも言われるこの料理は、シンプルに水と白ワインで食材(魚介類)の旨味を全面に立たせることが多いです。
食材もトマトや貝類が入りますが、特に決まりはありません。

私はこの料理を鍋料理の「水炊き」に近いものとして考えています。
つまり食材を足していき、その相乗効果を狙うものです。
もちろん、闇鍋のように何でも入れればいいという訳ではありません。

料理における足し算か引き算かはひとつの考え方です。
私はこの料理においては足し算よりです。

なので私は水ではなく、昆布だしに鶏ガラだしを加えた薄いブイヨンで煮ています。
この考え方で進めるので、具体的に入れる食材のレシピは今回ありません。
あくまで参考やアイデアとして記していきます。


食材のアイデア


1.魚介類

決まりはないとはいえ、魚はやっぱり主役です。
なるべく1尾丸々で使いたいですが、切り身の場合も皮付きがいいです。
骨や皮からダシが出るという理由です。

鯛、イサキ、鰈などの白身魚が王道ですが、青魚も使えます。
貝類はアサリ、ムール貝が主流ですがもちろん他も可です。
イカ、エビの甲殻類も遠慮なく入れて構いません(足し算的思考)


2.野菜類

トマトはドライトマトが美味しいですがプチトマトでも十分です。
マッシュルームやしめじの木の子も合いますし、
ブロッコリーやスナップエンドウ、色合いにパプリカなど。
要するに鍋的考えです。


3.その他

にんにく、ケイパー、黒オリーブ、アンチョビなど。
ローズマリーやタイムのハーブ系はお好みですが私は使いません。
仕上げのパセリはイタリアンパセリが望ましいですね。



スキャンピのアクアパッツァ


調理手順


1.魚を焼く

魚に塩をふり(1尾の場合お腹の中まで)
オリーブオイルとつぶしたニンニクを入れたフライパンで、両面焼き目をつけます。
少し多めのオイルをスプーンで魚にかけながら。

2.具材を入れて蒸し煮にする

アサリなどの具材を入れ白ワインを回し入れる。
アルコールがとんだら水(もしくはブイヨン)を入れる。
蓋をするか、スープを魚にかけながら蒸し煮にする。

3.オリーブオイルでスープを乳化させる

魚に火が入ったら、煮詰まったスープにオリーブオイルを足し乳化させる。
ここでも魚にかけるように混ぜると乳化しやすいです。

4.盛り付ける

お皿に盛り付けたら、粗みじんにしたイタリアンパセリをかける。


おわりに


いかがでしたか。
もしスープが余ったら、バケットにつけたり、パスタで絡めたり、最後まで楽しんでくださいね。

季節を問わず、いつでも美味しい料理だと思うので、是非チャレンジしてみてください!

ではでは。

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