俺、仕事辞めたった

コロナだ何だと騒がれる2020年3月中旬。

この時期になると新社会人になった時を思い出す。グループ会社が多く1000人以上は集まったであろう合同の入社式。今年はどうなるのかなとニュースを見ながらふと思う。そういえばあの時、新入社員代表で挨拶をした彼も去年の夏に仕事を辞めていた。たまにSNSで彼を見るがどうやら元気にやってるらしい。

あれから約3年。自分も仕事を辞めた。

この仕事をする価値が分からなくなってしまったからだ。

入社した会社は模範的なブラック企業であった。

1年目の配属先では客先の都合もあり土日丸々休みだった事はなかったし、同期の友人は仕事量の多さに自信を失っていた。それでも出世して稼げるようになりたかった。それに先輩や同期と仕事終わりに食べるご飯が美味しかったし、上司は尊敬できる人でついていこうと思える人だった。とにかく周りの人に恵まれていたと今では思う。

2年目には立ち上げを任される事になった。これが想像の3倍はキツかった。期間は1ヶ月間。その間は文字通り、寝る間を惜しんで仕事をした。当然休みなんてなかった。今でもこの1ヶ月は誰よりも仕事をしたと思っている。ただこの1ヶ月が転機だったと思う。当時は明らかなオーバーワークで体にも異常が出てしまっていた。それでも働いた。立ち上げが終わった後1年間くらいは思うように仕事をする事は出来なかった。単に自分が周りの人に仕事を振るのができていなかっただけなのかも知れないが当時はキツかった。それでも今ではいい経験の1つだ。

3年目には転勤で地元の近くに戻ってきた。地元の友達との接点は増え、プライベートは充実していた。だが当時の上司との関係は悪く、仕事に対するモチベーションは皆無だった。出世する事をモチベーションにしていたがそんな気持ちは無くなってしまっていたのだ。出世して少し給料が良くなっただけであんな仕事量はしたくないとその時は思った。結局、3年間働いた結果、こんな人になりたいと思えるような目標はできず、出世に対する野心は牙を抜かれ、目的も失った。その時に『あっ、俺この会社辞めよう。』と思った。

その後は少し詰められもしたが、無事退職にこぎつくことができた。


仕事を辞めた今、これらの体験は大事な経験となっている。その経験がどう活きるのかまったくわからないが、幸いな事に次の仕事については目処が立っている。その仕事が始まる前に前職については簡単に文字に起こして置きたかったので徒然と書いてみた。

何だか纏まりのない文章になってしまったが、新社会人になる皆さんには早く上司や先輩の中から目標にしたい人を見つける事をお勧めしたい。そして上司並びに諸先輩方、積極的なコミュニケーション。部下を孤独にしない。これらは部下に対する、仕事にならない(当たり前の)仕事だ。新入社員が入る前の今、改めてできているか考えて欲しい。


では、また。



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