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オラクル急伸、「次のAI銘柄」かOracle Stock Jumps on Earnings. Is It the Next Hot AI Play?クラウド好調、決算は予想上回る

「AI革命、次のステージへ」

ウォール街のアナリストは、IT大手オラクル<ORCL>の株価が人工知能(AI)ブームに乗ってどこまで上がるかを見極めるため、決算を分析している。

オラクルが11日に発表した第3四半期(12~2月)決算は予想を上回り、特にクラウド部門の収益が50%も増加した。

オラクルの株価は12日、11.75%も跳ね上がって127.54ドルで引けた。これは2021年12月以来の上昇率だ。過去12カ月では50.83%も値上がりした。

AIはこれまで多くの銘柄を押し上げ、中でも半導体大手エヌビディア<NVDA>はこの1年で3倍以上になった。オラクルもまた、AIブームで大きな利益を上げるとみられる。

ウェドブッシュのアナリスト、ダン・アイブス氏が率いるチームは、「AIはクラウド需要を加速させており、これはインターネット時代の幕開けを意味する当社の『1995年の瞬間』説の中心をなすものだ。われわれが得るすべての情報から判断すると、エヌビディアが主導するAI革命が次の成長ステージに突入したことは明らかだ」と強調した。


Justin Sullivan/Getty Images

受注残高は2倍以上

ウィリアム・ブレアのアナリスト、セバスチャン・ナジ氏が率いるチームも、オラクルの決算発表後に評価を「アウトパフォーム」に引き上げた(目標株価は示さず)。同チームは「オラクルは、今後何年にもわたって収益性とフリーキャッシュフローを一段と伸ばす高成長の新たな段階に入りつつある」と指摘した。

グッゲンハイムのアナリスト、ジョン・ディフーチ氏が率いるチームは、オラクルの受注残高がこの1年で2倍以上になったことに触れ、「今後さらに増える」との見通しを示した。同チームはオラクルを「ベストアイデア」と呼んで「買い」と評価し、目標株価を150ドルに設定している。

DAダビッドソンのギル・ルリア氏も、オラクルがより大規模な契約を結び、クラウドやAIを活用したサービスで新規顧客を獲得し続けていると分析。ただ、今後についてはやや慎重な見方を示した。

ルリア氏は「オラクルが2026会計年度の野心的な目標を組織的に達成できるという証拠を見たい」と述べた。同氏はオラクルを「中立」と評価し、目標株価を105ドルに設定している。

12日はエヌビディアも大幅上昇し、7.16%高で引けた。S&P500指数は1.12%高、アマゾン・ドット・コム<AMZN>は1.99%高、マイクロソフト<MSFT>は2.66%高。

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