バロンズ・ダイジェスト

時事通信社が運営するバロンズ・ダイジェストの公式アカウントです。米国で最も著名な投資週…

バロンズ・ダイジェスト

時事通信社が運営するバロンズ・ダイジェストの公式アカウントです。米国で最も著名な投資週刊誌BARRON’S(バロンズ)の記事から、他では読めない厳選した米国の株式、証券などの金融商品や米国経済のプロ向け情報を、日本語で毎日お届けします。

最近の記事

金は絶好調だが、退職した貯蓄者は浮かれてはならないGold Has Gone Gangbusters. Retirement Savers Shouldn’t Get Carried Away.投資するなら少額を

金は輝く 金は年初来、S&P500指数を上回る約13%のリターンを上げ、輝きを放っている。しかし、金は退職金ポートフォリオにふさわしいのだろうか。最近少し値を下げたものの、金を保有する論拠は確かなものに見える。インフレが政策当局が望む以上に高止まりしており、金はインフレヘッジと見なされる。中東やウクライナでの戦争など、地政学的緊張は高い。こうして金価格は、金利が上昇すれば下落するという通常のパターンに反して、1オンス当たり約2347ドルまで上昇した。 利下げの追い風に加え

    • テスラ、時価総額業界トップ守れるかTesla Will Lose Its Crown to Toyota if This Happens円安の恩恵受ける2位トヨタとの差850億ドル

      2020年から首位 LEONHARD SIMON/GETTY IMAGES 米電気自動車(EV)大手テスラ<TSLA>のバックミラーに映っているものは、見かけより近くにある。 テスラ株は低迷しており、先週末に同社が発表した新たな値下げは今週、投資家心理を圧迫するだろう。 事態がさらに悪化すれば、トヨタ自動車<7203>は、世界で最も価値の高い自動車メーカーに座を奪還するだろう。ファクトセットによれば、テスラはその栄誉をさらったのは2020年6月10日のことだった。当時の

      • バロンズ・ダイジェスト特別編集号(PDF)を発行いたしました

        バロンズ・ダイジェスト特別編集号(PDF)を発行いたしました。 このたびバロンズ・ダイジェストから記事をピックアップし、特別編集号(PDF)を発行いたしました。 以下のリンクよりダウンロードできますので、この機会にぜひご覧ください。(ダウンロード無料) バロンズ・ダイジェスト特別編集号(PDF)

        • アップルの巻き返しはあるかApple Could Still Be AI’s Big Winner激化するAI競争

          メタの最新生成AIツール18日、フェイスブックを運営するメタ<META>(旧フェイスブック)が新たなチャットボットを発表した。この新たな生成人工知能(AI)ツール「Meta.ai」は単語を入力すると即座に画像を生成することができる。 このチャットボットはLlama 3と呼ばれる最新のオープンソース大規模言語モデルに基づいており、2024年時点のAIチャットボットに要求されるすべての機能を備えている。筆者はこのチャットボットを使って、アルバムの推薦リストとスポーツ用多目的車(

        金は絶好調だが、退職した貯蓄者は浮かれてはならないGold Has Gone Gangbusters. Retirement Savers Shouldn’t Get Carried Away.投資するなら少額を

          今、インド株式市場が超熱いIndia’s Stock Market Is Red Hot. These Funds Will Get You In.新興市場の成功の好例

          絶好調のインド株式市場インドの株式市場は絶好調で、MSCIインド・インデックスは4月5日までの過去12カ月間で40%上昇した。これはS&P500指数の29%上昇、MSCIワールド・インデックスの25%上昇を大きく上回っている。米国のファンド投資家は注目しているが、数年にわたる上昇で割高になったインドの株式市場へのエクスポージャーを増やすには注意が必要だ。 とはいえ、投資家がインドを選好する要素はたくさんある。モディ首相は今春、再選される見込みだ(4月19日から総選挙開始)。

          今、インド株式市場が超熱いIndia’s Stock Market Is Red Hot. These Funds Will Get You In.新興市場の成功の好例

          〔深読み米国株〕VIXが告げる調整長期化=上げ一辺倒から利益確定売り復活へ

           S&P500指数は3月28日に史上最高値5264.85まで上昇した後は弱含み、前週末4月12日終値は5123.41と、最高値から約3%安の水準にある。スピード調整の終了と上値追い再開が期待されるところだが、株価の動きを見る限り、調整局面はやや長引く可能性がありそうだ。  足元の米国株市場では、これまでの上げ相場に対し、反省とも疑いともつかない雰囲気が広がっている。「金融引き締めは株価にマイナス」「IT株は高金利に弱い」「運用銘柄は分散した方がいい」。これらの定説を全否定

          〔深読み米国株〕VIXが告げる調整長期化=上げ一辺倒から利益確定売り復活へ

          「バイデン氏勝利ならS&P500は4.6%上昇」High Inflation Is Bad for Biden. What It Means for Stocks. パイパーのダーラム氏が試算

          高インフレは逆風だが今秋に米大統領選挙を控える中で、インフレは依然として高止まりしている。このままでは有権者がバイデン大統領から離れ、潜在的な投資家のリターンが損なわれる可能性がある。 3月の米消費者物価指数(CPI)のうち、変動の激しい食品とエネルギーを除くコア指数は前年同月比3.8%上昇と市場予想を上回った。これは早期利下げを期待していた投資家にとっても、インフレによる生活苦から解放されることを期待していた消費者にとっても悪いニュースだ。 ハリス・ファイナンシャル・グ

          「バイデン氏勝利ならS&P500は4.6%上昇」High Inflation Is Bad for Biden. What It Means for Stocks. パイパーのダーラム氏が試算

          S&P500指数との相関性が低いファンドでアウトパフォーム目指すSpread the Wealth: Stock Funds That Go Beyond the S&P 500テクノロジー株への集中を回避

          インデックス・ファンドの運用資産額がアクティブ運用ファンドを上回るバンガード・グループ創業者のジョン・ボーグル氏は、S&P500指数に追随する低コストのインデックス・ファンドがほとんどのアクティブ運用マネジャーをアウトパフォームすると主張したことで、当初は笑いものにされていた。 しかし、ボーグル氏は勝ったと言って良いだろう。1976年8月にバンガード500インデックス・ファンド<VFINX>が設定されてから約50年を経て、疑いの余地はなくなった。2024年第1四半期、インデ

          S&P500指数との相関性が低いファンドでアウトパフォーム目指すSpread the Wealth: Stock Funds That Go Beyond the S&P 500テクノロジー株への集中を回避

          米投資家が日本に注目すべき理由 Why U.S. Investors Really Need to Pay Attention to Japanese Markets 企業文化の変化、外国投資の増加、デフレ脱却

          円キャリーは世界経済に好影響大阪からニュージャージー州ニューアークまで、日本の桜が咲かなければ春ではない。しかし、この季節に投資家が日本に注目すべきなのは美的感覚だけでなく、経済的な理由もある。 ポジティブな面では、日本の日経平均株価は2月についに1989年の高値を更新し、第1四半期を好調に終えた。多くのストラテジストが、この先さらに上昇する余地があると主張している。この楽観論は、企業文化の変化、外国投資の増加、デフレ脱却などを前提としている。 日興アセットマネジメントの

          米投資家が日本に注目すべき理由 Why U.S. Investors Really Need to Pay Attention to Japanese Markets 企業文化の変化、外国投資の増加、デフレ脱却

          第1四半期の株式市場は好調なスタートMarkets Had a Great Start. What’s Next.歴史を振り返ると、年内も上昇が続く可能性が大きい

          S&P500指数は第1四半期に大幅高2024年の市場は素晴らしいスタートを切った。歴史は、2024年が総じて竜頭蛇尾ではなく、盛大に幕を閉じるであろうことを示唆している。 週末が聖金曜日で短かった先週のS&P500指数の動きを見ると、わずか0.4%高の5254.35で引けたが、第1四半期としてのパフォーマンスは記録的なものとなった。S&P500指数が引け値で史上最高値を記録した回数は年初来で22回で、これは第1四半期としては1998年以降で最多だった。 先週の他の主要株価

          第1四半期の株式市場は好調なスタートMarkets Had a Great Start. What’s Next.歴史を振り返ると、年内も上昇が続く可能性が大きい

          〔深読み米国株〕底上げ相場が始動=1~3月、NYSE総合指数が健闘

           史上最高値更新に沸く米国市場で、第1四半期(1~3月)にちょっとした「異変」があった。上昇率では、これまで上げ相場を主導してきたナスダック100指数をNYSE総合指数が上回ったのだ。NYSE総合指数はニューヨーク証券取引所の全上場銘柄を網羅し、大型IT銘柄の集中物色から幅広い銘柄が値上がりする全体底上げ型の強気相場へ流れが変わってきたようだ。  1~3月はS&P500指数が上昇基調を強め、3月28日には史上最高値5264.85を付けた。昨年末からの上昇率は10.2%と2け

          〔深読み米国株〕底上げ相場が始動=1~3月、NYSE総合指数が健闘

          スポーツ賭博騒動、関連2銘柄への影響はSports Betting Scandals Are Piling Up. What It Means for These 2 Stocks.フラッターとドラフト・キングスは下落

          大スター大谷の衝撃ジョンテイよ、違うと言ってくれ。 ジョンテイとは米プロバスケットボール協会(NBA)の弱小チーム、トロント・ラプターズのジョンテイ・ポーター選手のことだ。報道によると、ポーター氏は1月と3月に行われた2試合で、試合の結果ではなくゲーム中のプレーに賭ける「プロポジション・ベット」で不審な賭けがあったとして、NBAから調査を受けている。その賭けはスポーツ賭博の運営2社がNBAに報告する必要性を感じたほど、大規模で常軌を逸したものだった。 ポーター氏だけなら大

          スポーツ賭博騒動、関連2銘柄への影響はSports Betting Scandals Are Piling Up. What It Means for These 2 Stocks.フラッターとドラフト・キングスは下落

          AIが小売業界を変える中、初期の勝ち組銘柄を紹介するAI Will Transform Retail. These Stocks Are Early Winners.技術が本格化すれば、小売業界の生産性は年間6600億ドル改善するとの試算も

          話題はもっぱらAI2022年のチャットGPTの立ち上げ以降、チャンドゥ・ネア氏は人工知能(AI)の話題から逃れられない。米住宅メンテナンス・修理用品チェーン店のロウズ<LOW>でデータ、分析、計算知能、およびロウズ・イノベーション・ラボ、マーケティング・テクノロジーの担当上級副社長を務めるネア氏は「誰もがAIを話題にする。どのフォーラムでも、ほぼ確実にこのトピックについて触れねばならない」と述べている。 AIに対する熱狂はアメリカのビジネスに浸透しており、小売業界も例外では

          AIが小売業界を変える中、初期の勝ち組銘柄を紹介するAI Will Transform Retail. These Stocks Are Early Winners.技術が本格化すれば、小売業界の生産性は年間6600億ドル改善するとの試算も

          日本の強気相場が復活 Japan’s Bull Market Is Back. Five Stocks to Play the Rebound 株価反発で注目される5銘柄

          日本株が過去最高値を更新日経平均株価の過去10年間の円建てリターンは217%で(ドル建てでは118%)、S&P500指数の237%とそれほど大差はない。とはいえ、日経平均株価は最近、資産バブルの崩壊と経済がデフレスパイラルに陥る前の1989年に付けた過去最高値を更新したため、投資家はこれから投資するには遅過ぎるのではないかと迷っている。端的に言えば、答えは「ノー」だ。 GMOのパートナーで、2000年代前半から日本株式のポートフォリオを運用してきたGMOのユーソニアン日本株

          日本の強気相場が復活 Japan’s Bull Market Is Back. Five Stocks to Play the Rebound 株価反発で注目される5銘柄

          オラクル急伸、「次のAI銘柄」かOracle Stock Jumps on Earnings. Is It the Next Hot AI Play?クラウド好調、決算は予想上回る

          「AI革命、次のステージへ」ウォール街のアナリストは、IT大手オラクル<ORCL>の株価が人工知能(AI)ブームに乗ってどこまで上がるかを見極めるため、決算を分析している。 オラクルが11日に発表した第3四半期(12~2月)決算は予想を上回り、特にクラウド部門の収益が50%も増加した。 オラクルの株価は12日、11.75%も跳ね上がって127.54ドルで引けた。これは2021年12月以来の上昇率だ。過去12カ月では50.83%も値上がりした。 AIはこれまで多くの銘柄を

          オラクル急伸、「次のAI銘柄」かOracle Stock Jumps on Earnings. Is It the Next Hot AI Play?クラウド好調、決算は予想上回る

          ビットコインの公正価値を考えるWhat Is Bitcoin Really Worth? 5 Ways to Value the Cryptocurrency.五つの評価方法

          好調なビットコイン筆者はビットコインの投資評価を「先行き不透明」に変更した。つまり、価格が次にどこへ向かうのか見当もつかないということだ。筆者の懐疑的な見方にもかかわらず、ビットコインは好調だ。他の資産も好調で、金は最近、最高値を更新した。米国株を見ると、バンク・オブ・アメリカはS&P500指数がサイクルの中で「極めて割高」な水準に達したとしているが、2024年末までにさらに8%上昇するとも予想している。 しかし、ビットコインの価格は過去1年で3倍になり、直近では6万700

          ビットコインの公正価値を考えるWhat Is Bitcoin Really Worth? 5 Ways to Value the Cryptocurrency.五つの評価方法