見出し画像

都築郷夫 ちよつとはみだ詩・❲九❳ 附・詩人の為のワードローブ集

草庵を表徴する愛翫の芭蕉も、近くの地に移植して、その世話を隣人達にたのんだ。
こゝをまた我が住憂くて浮かれなば松は独りとならんとすらん(「山家集」) - 中山義秀『芭蕉庵桃青』より

なうなうと呼びかける秋夜の聲
(©都築郷夫)俳句 kigo

【α】

よーしと云ふとき腕まくり
大雨降るなら裾まくり
空腹二日で食ひまくり
嘗て三枝の坊主めくり

そ・し・て・期待のかゝる
スカートめくり
今日は絶対ピンクだよ、

そんな無邪気は無慈悲に消えた
私はやらなかつた派だけど

それつて威張れる事でもない、

あゝイノセンス&ペパーミンツ
そんな日々生きてきた訳 -

みんな元氣出しておくれ。お願ひだ。

©都築郷夫

【β】

通院日には勤めの人ら
に混じり電車、車中で
立ち 數駅を待つ通勤特快
特別に快い、なんて
凄い!

私はふざけてワンマンショーで
吊革に掴まれあタトゥー開陳、

それでも疲れた一團の内に
容れて貰へるのならなー、
別にやの字と違ひますぅ

まあさうは行かないのさ、
私はふざけてワンマンショーで..

コドクで ぼつちで 獨りきり。

©都築郷夫

大雨と戦つてゐた皆さんがNHK観て悲しの目伏せ
(©都築郷夫)短歌 tanka

ちと感傷に流れたな、蕉翁に叱られさうだ。
ま、でもThe world keeps goin' around、誰に止められるものか。また。チャオ!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?