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②/⑥「デキる人、頭の良い人」の定義は、『人間偏差値が高い人』です。_心理的安全を創れる人の話。


前回の記事で、これから求められる「デキる人、頭の良い人」は、好奇心とコミュニケーション力を持ち、以下の6つの要素を満たす人とお話しました。

【求められる行動意識】
1)言葉に好奇心を持ち、意味を知ろうとする人

2)もし知らなかったら、知らないと答えられる人

3)誰にでも教えを乞える人。

【求められる素養】
1)多様なジャンルの仲間を集められる能力を持った人

2)集めた仲間と一緒に行動を起こせる人

3)一緒の行動して、成果を上げる人

今日は、好奇心とコミュニケーション力の醸成法についてお話します。

まずはロジラテ思考のファーストステップ Whatから分析してお話します。

1.What_インナーコミュニケーション(社内)の実態


これまで訪問した企業で、インナーコミュニケーションについて社員の方に伺うと、こんな話を良く聞きます。

● 上司は、私の話を理解している筈だ。
● 上司は、話す度に話が違うことが多い。
● 上司には、分かったフリして、おいおいと探ればいい

私は、これを「忖度コミュニケーション」と名付けました。

お互いに理解し合えたかどうかより、その場の関係性を壊さないように配慮したコミュニケーションです。

なぜ、こんなことになってしまうのでしょうか・・・・

それは今流の言葉で表現すると、なんでも安心して話し合える「心理的安全」環境がないと、こうなってしまいます。

次はロジラテ思考のセカンドステップ Why、何故そうなるのか?について分析します。

2.Why_「忖度コミュニケーション」では成果は上がらない理由


成果を上げるためには、次の3つのプロセスが必要です。

1)沢山の情報の中から、質の高い情報を選別し
2)情報を観察して、変化を見つけ
3)顧客に貢献できるイノベーションの種を発見する

質の高い情報の源泉は、メンバーから上がる沢山の情報ですが、忖度コミュニケーションでは叶うことではありません。

これについて『チームが機能するということはどういうことか 「学習力」と「実行力」を高めるアプローチ』英知出版に、興味深い記述がありましたのでご紹介します。

メンバーが安心して話し合えない環境は、次の4つの不安によって作られる。

1)無知だと思われる不安

 ・質問すると無知だと思われるリスク

2)無能だと思われる不安
 ・失敗を認めると、無能だと思われるリスク

3)ネガティブだと思われる不安
 ・批判的なことを言うと、やっかいな奴と思われるリスク

4)邪魔をする奴だと思われる不安
 ・意見を求めたりすると、面倒な奴と思われるリスク

つまり忖度コミュニケーションは、4つの不安が底流にあって、自分の意見を述べられないことが原因と言えます。

これでは、イノベーションどころか、成果も上げられる組織にはなりませんよね。

次はロジラテ思考のサードステップ How、どうするのか?を考えてます。

3.How_「心理的安全」環境を作って、成果を上げるロジラテ マネジメント


メンバーの4つの不安を払拭する唯一の方法は、コミュニケーションです。

コミュニケーションと言っても、メンバーと和気藹々と何でも話すことではありません。

目標・成果に焦点を合わせて、What(起きたこと),Why,(仮説・課題を立てる)、How(戦術を立てる)を時系列に記録されたもをの元に話合うことです。

1.What(問題) 何が起こったのか?

2.Why(仮説)  何故それが起こったのか?    
     (課題)    本質的な問題は何か?

3.How(戦術)   どうするのか?

4.Result(結果) ・やっったこと、できたこと
           ・その人が生み出した成果
                                ・その人の「強み」を見出す       

下図は、私が15年間使ったマネジメントノートです。

これを使って、
日頃のメンバーから上がるWhat(起こったこと)を時系列に記録し、

翌月にメンバーと一緒に

Result(結果)を検証し

Why(仮説)を立ながら、解決すべき問題(課題)を洗い出し

How(次月の戦術)を話合いました。

このマネジメントをやるようになってから、メンバーとのコミュニケーションも増え、自ら戦術を立てて実践するようになっていきました。

もちろん、成果も上がり事業の業績もかなり上がっていきました。

「心理的安全」環境の作り方は色んな方法がありますが、絶対に外せないことがあります。

それは、メンバーの報告を時系列にきちんと記録し、一緒に変化を観察&分析することです。

これを実践すれば、「心理的安全」環境は必ず構築できます。

皆さんは、いかがお考えでしょうか?



【最後に】
この記事は、全ての物事をWhat~Howに分解するロジラテ思考で書いています。ご興味ありましたら、是非ロジラテ マネジメント マガジンお読み下さい。

What(現状) 何が起こって
Why(仮説) 何故それが起こって
  (課題) 仮説から解決すべき問題を見出して
How(戦術) どうすれば、その問題が解決できるのか?


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