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タイムパラドックス

「バック・トゥ・ザ・フューチャー」(BTF)を初めて見た時、頭が混乱した。いや、本筋はわかる。無事過去から未来である現在に戻ってきた時、人は変わっていた。その理由もわかる。だが、マーティーが過去にいる間、彼等はどこにいたのか、どの段階で変わったのかあまりにも謎が多すぎ、10歳ぐらいだった私は4つ上の兄に疑問をぶつけた。しかし「映画だからそのように考えてはいけない」などといわれ相手にされなかった。

そう。これは「タイムパラドックス」
「タイムパラドックス(Time Paradox/時間の逆説)とは、タイムトラベルに伴う矛盾や変化のこと」wikipedia抜粋

高村薫「ターン」もそうだ。大人になってからDVDで見たが、BTFに比べれば時間軸はわかりやすく混乱せずに済んだ。しかし前半、静かで動きも少なく若干飽きてしまい集中力が途切れた。肝心の中盤から後半を早送りか2倍速で見たせいか、あまり覚えていない。

これを投稿するためにやむを得ずwikiで調べたが、理解し難い世界で簡潔に説明する方法も悩む。一言でいうと、タイムパラドックスに密室的及び空間的な矛盾が加わる。興味がある方はぜひ映画を見てほしい。そして前半は2倍速で見ることをお勧めする。

「君の名は」録画してCMは早送りしながら見た。物語前半は映画のポスター同様に夏空、爽快、青春!の真っ只中にいるようだが、途中から不穏な雰囲気に包まれる。

あれ、あれ、どゆこと、あ、そういうことだったの??もう一度最初から時の流れを確認しながら見たい、もちろん思った。だが、圧倒的な現実の圧力に負け、そのような時間ができないまま、ある時テレビは映らなくなった。テレビは床が定位置だったが、その前は4段クローゼットの上にあり、2人の子どもに度々落とされていた。ついに壊れたか。ため息しかでなかった。

「テセウスの船」はエンディングに泣いた。複雑で深く考えだすと闇にはまりそうなパラドックスだが、腑に落ちるエンディングではあった。私は腑に落ちすぎてとても悲しかったけれども最後のシーン、黄色いセーターを着た竹内涼真は眩しく輝いて見え、ネットにも「これだけはいわせてほしい。竹内涼真の黄色いセーター最高!」というような声があり、同じ感想を持つ誰かを見つけ嬉しかった。

タイムパラドックス。 素敵な言葉だ。

ぜひあなたのお気に入りのタイムパラドックスドラマ、もしくは映画を知りたい。実体験でもいい。エッセイ、もしくはコメントをもらえるとありがたい。私は時間の旅に出るので締め切りはない。

ではまた。

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