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パンダ

目が覚めると、そこは異世界の入り口みたいな場所で私はパンダのような格好になっていた

目の前に広がる世界は、いろんな形をした様々な動物がいて、見た事ないような形をしたものもいた

この場所がなんなのか、自分がなんなのか、全く分からない

確か昨日は、明日から連休だーとか思っていつもと変わらずにベッドに入ったはずだ

そう、だから起きたら連休初日で、朝起きたらOLのモーニングルーティンみたいな事をしようとか思っていた

あれ、旦那は?

そう、私は結婚していた

見渡しても旦那らしい人物はいない

そもそもここはどこだ、、

家にいたはずなのに、全く見たことのない空間の中に立っている

そうか、多分夢だ

夢の中なんだ

私は昔パンダになりたいと思った事がある

毎日寝て食べて寝て、一日中ゴロゴロしているだけなのに、動物園の人気者だ

その想いが強すぎて、ついには夢の中でパンダになってしまったんだ

そう思うとなんだか楽しくなってきた

夢の中でのパンダになった自分を思いっきり楽しもうと思った

動物同士はどうやってコミュニケーション取るんだろう

話しかけてみた

多分サイ?みたいな見た目の子に

私「ねぇ!ちょっと話しかけていい?」

サイ「.....ひゃーーーーーごめんなさい」

私「え?」

凄い形相で逃げていくサイ。。。

え?どういうこと、、、、

パンダって動物会の中で強いほうなのかな?

まぁ見た目はほぼ熊と変わらないし、強いのかな、、

でも安心した

まず言葉は通じるようだ

あ!熊だ!

コイツは友達になれるかもだ

私「ねぇ!熊さん!」

熊「‥‥?!?!こ、こで何をされてるんですか?」

私「え?どういう事?私記憶がなくて、私が何故ここにいるのか分からなくて」

熊「記憶喪失??とにかくここにいては危険です!場所を移動しましょう」

私「危険って?私はいったい誰なの?」

熊「まず。ご無事で生きていてくださって本当に良かったです。

ずっと探していました。あなたを。

あなた様はこの世界の王女様でした。

だけど、突然行方不明になられて、その間にクーデタが起きて、この世界の情勢は大きく変わってしまった。

元々国民はあなた様の父上より、あなた様を支持していた。

だから国を投げ出して消えたあなた様を国民は許さなかった

国王様達は今囚われています。

もちろん貴方様の身も危険です。

あなた様がいない間、とてもいろんな事が起きたのです。。私は元国王の護衛部隊でした。今の王に変わって、僕らも職を失いました」

おいおい。まじか。

夢の割にところどころリアルすぎないか?

私が王女っていう設定は悪くないけど、なんか今絶対的にピンチみたいな感じで、これは元国王達を救うジャンヌダルクみたいな感じか?

無理無理。私はそういうタイプの人間じゃない

あーーーもう目覚ましたい

パンダになりたいって言ったのうそです

パンダの世界もいろいろ大変なんですね

起きてモーニングルーティンやりたい

起きたい起きたい起きたい

熊「どうしました?とりあえず僕たちのクラス街へ行きましょう」

私「ん?いや、大丈夫。もうすぐまたいなくなるはず、、」

熊「え?どういうことですか?」

私「いや、こっちの話」

早く起きろーーーーーー

起きろーーーー

熊「姫!!」

私「え?」

熊「う、うしろ、、、」

、、、、、ライオン??