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Favorites(2018) 映画・本・演劇編

少しずつ『Favorites(2018)』に出てきたものを紹介していきます。

「Trainspotting. 」
最高のイギリス映画。混沌の時代のスコットランドで産まれたチープでユースな映画。田舎に留学中の、夜遊びする場所もないし現地で友達もできないし結局日本人学生だけで固まってやる傷の舐め合いみたいなホームパーティでぜひ流してほしい。

「Rick and Morty. 」
Netflixで観れる。過激で狂ったSFアニメ。アル中のマッドサイエンティストと無能な孫が繰り広げる異次元ワープ系グロサイココメディ。

「愛のむきだし。」
長い。安藤サクラは女優。安藤サクラになりたい。満島ひかりにもなりたかった。

「渇き。」
小松菜奈になりたい。小松菜奈がとにかく美しい。小松菜奈が一番美しい瞬間はパパラッチの前でただ突っ立っている時だけど。「渇き。」の加奈子は、薬物のメタファーなのだそうだ。納得。加奈子はものすごく「聖女で娼婦」に描かれているんだけど、でもその中でみんなが「こいつには絶対敵わない」「力で蹂躙できない」と思っているような圧倒的パワーがあって、それが美しさとか人誑しとかでなく、「薬物」だというなら納得。

「White Chicks. 」
確か邦題は『最凶女装計画』。黒人の男性SPが白人のセレブ姉妹に女装して繰り広げるドタバタコメディ。最強。

「範宙遊泳。」
映像で観て好きだなあと思って、脚本を読んですごく好きだなあと思って、劇場で観てもっと好きだなあと思って、実際に脚本家の方に直接お会いして本当に本当に好きだなあと思った。でもきっと私にとっての演劇の核はこれじゃないはず。でもいまはいちばん?好き。ツンデレか。

「よしもとばなな。」
わたしの平仮名・漢字の使い分けや文体はものすごくこの人に影響されていると思う。「ものすごく」という言い方も。ムーンライトシャドウ、という短編が好き。あと、キッチン。悲しい予感。ひとかげ。みずうみ。うたかた/サンクチュアリ。アムリタ。そう、私にとってアムリタは演劇ユニットではなくよしもとばなな。

「時計じかけのオレンジ。」
数年間わたしのなかで最高の映画であり続けた作品!!!イギリス英語が好きになったきっかけ。かなり酷い訛りだけどすごく惹かれる。10代で出逢うべき映画があるとしたらこれ。

「溺れるナイフ。」
無音字幕で観るとなお素晴らしい映画。

「ノルウェイの森。」
母が21歳の時に買ったハードカバーの本を譲り受けた。早稲田が舞台の本。21歳の母は自分に娘が生まれ、村上春樹と同じ大学に行くなど考えもしなかっただろう。村上春樹よろしく退学しないように頑張るね、お母さん。映画の若かりし(今も若いけど)水原希子と松山ケンイチも必見。わたしは映画を最後まで観てない。

『紙風船』。
最近わたしの中でいちばんお気に入りの戯曲になった。岸田國士はこれを片手間でひと息に書き上げたらしい。信じられない。でもその脱力感がいい。ずっと「活動(映画)に行こう」というセリフを「カツ丼に行こう」だと思っていた。

「Kill Your Darlings. 」
これも割と最近のお気に入り。デインデハーン、俳優になってくれてありがとう。2年前に後輩がこの映画を勧めてくれた時の中野の公園あたりの帰り道の灯りの感じとかを覚えてる。拍手。

「ベケット。」
わたしが好きな演劇の核はベケットかもしれない。ベケットとの出会いは、高校生の時に「桐島、部活やめるってよ」を観て、それが「ゴドーを待ちながら」に基づいているらしい、と知ったこと。本を読んでびっくりした。本だけではある意味超つまらない。演劇でなければ意味がない。戯曲じたいの存在がゼロか哲学に近い。スキ。でも岡室美奈子さんという早稲田の教員の方の超面白い現代語訳が最近発売されてしまったので、あのみんなが絶対に感じるであろう「ゴドーを待ちながらって……超絶つまんないじゃん……」という感覚がなくなっちゃうのが悲しい。面白いに越したことはないんだけど。

「赤い繭。」
安倍公房だった気がする。短編。男が赤い繭になるだけの話。コクーン。ビョークという歌手の「Cocoon」という曲のMVは、この赤い繭をモチーフにしている。MVのアートディレクターが石岡瑛子さんという日本人の方だから。石岡さんは日本人初のグラミー賞受賞者で、北京オリンピックの衣装デザインややブロードウェイを中心に舞台のアートディレクターもされていた方。わたしが中学3年生の時に亡くなられた。

「パーマネント野ばら。」
こういう言い方をするのはアレだけど、やっぱりラストが印象的。何回でも観られる。小池栄子の出ている映画は、面白い。小池栄子はすごい。名女優。

「ひなぎく。」
めちゃくちゃなプロパガンダを「女の子たちのラブリーな破天荒」で隠した映画。ふたりの女の子たちがとにかくお行儀が悪くて蠱惑的。チェコ映画?だったはず。

「短歌。」
べつに特別好きというわけではない。小学生の頃俵万智が好きだった。与謝野晶子も。小学生の頃俵万智は宮城県に住んでいて、河北新報という地元の新聞にコーナーを持っていた。震災の直後、故郷の三重県に幼い息子さんを連れて引っ越してしまった。気持ちは分かるけど……と少しショックを受けてしまった。

「ナタリーポートマン。」
レオン!DiorのCM!好き!

「羅生門。黒澤映画の。」
純粋に面白い。テーマとか。描き方とか。日本ならではの映画だなあと思う。古い映画や演劇で純粋に今でも面白いなあと思うのって、すごいと思う。

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