おむつはずし。今と昔のギャップ

おむつなし育児は
新しい育児法ではなく、
昔から日本で
受け継がれてきた
排泄自立の方法。

戦前までは
日本の当たり前だった。

今の当たり前とはだいぶ違う。

戦前の当たり前、
つまり
おむつなし育児が
子どもにとって
負担なのではなく、
子どもにとって
気持ちいいものだと感じる。

だから
少しでも
多くの人に知ってもらいたい。

昔はどうしていたのか?

そしてなぜ、
今の子は
オムツがなかなか外れないのか?

おむつなし育児を学んで、
保育士として
保育園児たちを
見ていて
ギャップを感じたので
書こうと思う。

1.昔は1歳頃オムツが取れていた
2.何もしないとおむつは取れない
3.いつかはオムツはずし。
年齢が上がってからやった方が楽、というわけではない。

1.昔は1歳頃オムツが取れていた

こう聞くと多くの人が
驚くと思う。

しかし、
これは1歳頃
完全にもらさずに
トイレでしていた、
という意味ではない。

生後半年頃になると
だいぶ膀胱に尿を
貯められるようになってくる。

その頃から
タイミングを見て
オムツの外で排泄する
という援助をしていると、
だいぶ
オムツの外でする
という習慣がついてくる。

だから1歳頃におむつではなく、
パンツにしていたということ。

しかし、
この1歳頃
パンツにしたからといって、
全然もらさずに
トイレでできていた、
というわけではない。

おもらしもするけれども、
パンツで過ごしていた

ということ。

もらすからといって、
いつまでもオムツをしていたら、
いつまでたってもオムツは取れない。

パンツにしてしまったほうが
もらさなくなる


ということを
知っていたからだと思う。

これは実際、
我が子に行った時や、
今1、2歳児の保育園児を
見ていてもすごく思う。

もらしても、
パンツで過ごしていると、
もらさなくなる

のだ!

パンツにする→もらす→もらさなくなる

この

もらす→もらさなくなる

の期間がどれくらいかは、
個人差があるとは思う。

しかし確実に、
オムツをしているよりも、
早くもらさなくなる。

何が言いたいかというと、

もらさなくなったからパンツではなく、
パンツにするからもらさなくなる

ということ!

だから、

もらしてもパンツで過ごす

ことがとても大切!

今、聞くと非常識なだろうか?

しかし、
戦前の日本では当たり前だったのだ。

2.何もしないとおむつは取れない

「20歳までオムツをしている人はいない」
「小学生になるまでに誰でも取れる」

こう言った言葉は
トイトレに悩む
ママの救いの言葉だと思う。

しかし、
そこで何もしなくて
取れるかと言うと、
そうではない。

1.で書いたように、
昔は1歳でパンツにした。

そして
パンツにする前に
おむつをしながらも、
タイミングを見て
オムツの外で排泄をさせる
ということをしていた。

そういった事を何もしないで、
おむつが取れるかと言うと、
0ではないが
かなり難しいと思う。

何もしなければ、オムツのままだ。

現在、
小学生になってからの
お漏らしが増えているという。
障害や病気等がない子の、だ。

その子達の多くは、
幼児期に長くオムツをしていた
とのデータがある。

こういったことを
予防するためだけではないが、
オムツの外での排泄を促していく
という大人の関わりはとても重要だ。

3.いつかはオムツはずし。
後でやった方が楽、というわけではない。

おむつはずしのメカニズム

①オムツの外でするという体験を積み重ねる
②自分の排泄物を五感を通して感じる

この2点をしなければ、オムツは外れない。

これをやらずして
「オムツが外れない」
とみんないう。

それは、
上記の二つを踏んでいないから。
上記二つをいつかはやらないととれない。

といった話をすると、

「一滴たりとも漏らされたくない」
「掃除が大変」

という保護者の思いが見えてくる。

いつかはやらないと、
オムツは外れない。

いつやるのか?

年齢が上がってからやった方が楽、
というわけではない。

0歳の時からコツコツと。

1歳過ぎてやったからって大丈夫。
コツコツと上記2点を積みあげれば大丈夫。

1歳半頃までに
積み上げを開始することをお勧めしたい。

でも2歳過ぎてからだって、
日々コツコツ積み上げれば大丈夫!

3歳過ぎてからもやることは同じ。

上記2点をコツコツ積み上げる。

いきなりトイレでしなさい、
できないと怒る、

ことを避けて欲しい。

それは
上記のコツコツ積み上げが
足りていないだけ。

コツコツ積み上げよう!

まとめ

オムツはずしは、結局日々の積み重ね。


①オムツの外で排泄をするという経験
②自分の排泄物を五感を通して感じる


この二つを日々積み重ねるということ。

これが昔は
生後半年ぐらいからやっていた。

そして1歳ぐらいで
おもらししながらでも
パンツで過ごしていた。

その経験があるからこそ、
2歳ぐらいまでに
おもらしをしなくなっていた。

そしてその方が、
子どもにとって
気持ちの良い排泄だと感じる。

おしっこをした後のオムツは重く、
活発に動き回る
1歳半以上の子どもにとって
動きづらい。
腰に負担がかかる。

いつまでも
オムツの中に排泄しているよりも、
パンツで過ごしていることの方が
気持ちが良いのではないか
と感じるのだ。





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