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怠惰な人のための自炊の心得

自炊、めんどくさい。

一人暮らしを始めたらまず一番初めに直面する問題が自炊だと思います。やる気のある人はビーフストロガノフでも、肉じゃがでも、なんでも作れば良いのですが、生きたいだけの人でも何かは食べなくてはいけませんからね。

自炊ってのは料理を作るだけじゃないのが厄介です。

・献立を考える
・材料を購入
・それの管理
・道具を揃える
・やっと作る
・皿を洗ってやっと終了

こんだけ手間かけても、たいして安くなくない?って思います。
自炊でいろいろな料理を作ると結構お金がかかります。そもそも世の中一人暮らし用に分量が用意されてませんからね。何かと買い物をすると割高になってしまいます。一度に大量に作ってやっとお得感はでますが、それを1週間ずっと食べると美味しくても飽きちゃいます。

ただ、それを差し引いても外食はもっと高いです。安い外食ばっかだと、今度は健康面が不安になります。

それを考えて多くの一人暮らし勢はなんかよくわからん野菜炒めを自炊として受け入れることで、安くて、楽で、健康的で、美味い食事を作ろうとしていると思います(たぶん)。

一人暮らしの自炊とは名も無いレシピに名前をつけるところから始めるのですが、私はそのなんかよくわからん野菜炒めより安く、より楽で、より健康的で、より美味いモノにすることに成功しました。


自炊の到達点は「安い・美味い・健康・楽」

自炊をすることによってこの4点を過不足なく網羅できると、自炊は習慣になります。

自炊をしていて高いと嫌ですよね?

自炊をしていてまずいと嫌ですよね?

自炊をしていて不健康だと嫌ですよね?

自炊が面倒だと嫌ですよね?

逆に言えば、安い・美味い・健康・楽が網羅されていると、外食をしたり、コンビニでお弁当買う理由がなくなります。

外食が自炊のバリエーションを増やすため、友達と楽しい時間を過ごすため、といったポジティブな意味付けに変わります。

怠惰で優雅な自炊とは自炊以外を楽しくさせるために機能するのです。


自炊における「安い」とは何か?

安いスーパーで安い価格の食べ物を買う、それは自炊にとって当たり前の行為ですが、実はそれは正しくないです。

コスパがいいからといって業務用のめちゃくちゃでかい調味料とか、ドレッシング、または、お買い得な大量の野菜や、肉とか買ってませんか?

あれは孔明の罠です。

一人暮らしだとそんなに消費できません。気付いたら賞味期限は過ぎてるし、腐らせて無駄にするかもしれないし、しおれて栄養価値はどんどん落ちるし、冷蔵庫のスペースは無駄にとるし、そもそも同じモノをずっと食べていたら飽きる!

価格は安くても、見えないコストが一人暮らしには多い。

なので消費量が予測できない食品は最低限の量を買うべきなのです。旬で新鮮なモノを食べるようにしましょう。スーパーは第二の冷蔵庫と思って、ちょっと割高で面倒だけど、新鮮なモノを食べれる量だけ買うが鉄則です。

使用量が明確に予測でき、保存が楽で、賞味期限が長い、この基準を満たしてやっとコスパの良い業務用食品に手を出しましょう。

で、業務用サイズを買うと同じモノを食べ続ける必要があるから飽きるし、少量ずつ買うとコスパ悪いし、一人暮らしはどうしても割りに合わないじゃんとお悩みでしょう。

そこで私は食べ続けても飽きないモノを大量に作り置きするという解決法に行き着きます。


自炊における「美味い」とは何か?

美味いモノは食べた本人が美味いって思えばそれが美味いってことです。

でも、それは一つ一つの料理に対しての感想でしかなく、自炊というずっと繰り返される作業レベルで考えると、ただ美味いって思っただけじゃ、1週間も同じモノを食べ続ければ最初の感動は薄れてきます。というか普通に飽きます。

自炊が苦じゃない料理大好きって方なら、毎回毎回違う美味いモノを作れば良いのですが、私含めそうじゃないので、怠惰に作れるという前提があって、その次にできれば美味いと良いとなります。

そうなると、飽きない美味さというのは切っても切り離せない要素になります。

とは言っても時々飽きるでしょう。そういう時には遠慮なく外食に行ってください。あくまで自炊とは日常を生きるためのもので、自炊をするために生きているのではありません。

そうなると、飽きない美味さを追求しようぜって話になるのですが、それが素材本来の美味さと、それを引き出す塩なのです。

限りなく味をシンプルにすることによって、それは何回食べても美味い以外で形容できない料理に仕上がります。


自炊における「健康」とは何か?

これは一人暮らしの自炊だからとかはあまり関係ないです。よくいう健康的な食事を心掛けると健康になりますよーって話です。

もっというと、ビタミンと食物繊維とタンパク質を意識して取って、時々発酵食品食べると良いよーってことです。もちろん炭水化物や脂質も大切な栄養素ですが、現代社会では避けてても必要以上に摂取できるので気にしないで大丈夫です。

自炊はそこを自分でコントロールできるところが最大のメリットです。加工食品は食べすぎると良くないよーって話は、化学調味料がーっていうより、本能的に美味い美味いって食べてもらうために、脂質と糖分と塩分が絶妙に入れてあるから、思ったよりたくさん食べちゃってカロリーは過剰摂取だわ、栄養バランス崩れるわで大変だって方がでかいです。そしてそれは結構厄介です。だって本能レベルで美味いですからね。まぁそれは大昔の時代の自然界では、脂質も糖分も塩分も貴重なエネルギー源だから美味いって思わせてたくさん摂取させなきゃって進化してきた経緯がありますからね。そりゃ美味く感じますよ。

自炊はそういったことをコントロールして健康を目指します。いや、目指さなくても自然と健康になるでしょう。どんな素材を口にしているかは自分が一番わかりますので。


自炊における「楽」とは何か?

準備、片付け含め楽であるということが自炊では大切になってきます。料理自体の工程が長いと自炊が億劫になってしまいますが、その前後の工程も含めて考えないと楽にはならないです。

そして包丁やまな板を極力使わないってのも大切です。これは意外かもしれませんが、自炊すると包丁やまな板を洗うのが面倒です。

それお皿やスプーンなどは複数所持できるので、貯まったら洗おうの精神で良いのですが、包丁やまな板は基本最低限しか持たないので、毎回洗わないといけないからです。あと食洗機にもぶち込めませんし。

要するに自炊における「楽」とは工程数をいかに少なくするかです。一つ一つの工程に時間がかかっていても、工程数が少なければ怠惰な人にとっては楽なんです。それはやり始めようという部分にめんどくさいという心理的抵抗が発生して作業が進まないからです。

楽というのはめんどくさいな〜と思う回数を極力減らすことなのです。

だから、なるべく包丁は使わず、包丁を使うときはまとめて作業し、作り置きして1週間に2回くらい料理すればよくします。つまり1週間のうち5日間は作り置きしたものを温めるだけで自炊を完了させます。

料理自体の工程はホーロー鍋とか、電気圧力鍋のパワーに身をまかせ、ほっとく時間を多めにし、極力何もしない時間を作り出します。素材のカットも全然丁寧じゃなくて大丈夫です。ざっくばらんに、一つ基準があるとすればこれはスプーンですくって食べれそうか? だけです。スプーンですくってたべれるサイズにしておくと、食べるのがめちゃめちゃ楽です。食べる時も怠惰に。

お皿はワンプレートに納め、スプーンだけで食べれますので、洗うものも少ないです。

では、怠惰で優雅な自炊ライフを!

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