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【出産レポ】計画無痛分娩での出産の流れ@山王病院(赤坂)

計画無痛分娩で出産をしてきました。

出産前は、他の方の出産レポートを読んで出産のイメージができてとても助かったので、私も自分の出産に関してご紹介したいと思います。

・計画無痛(和痛)分娩は本当に痛くないのか?
・出産前日と当日はどういった流れなのか
・入院に当たって用意した方がいいものは何か
・産後はどれくらい痛さが続くのか

上記が特に私が出産前に気になっていたことだったので、今回は上記についてご紹介していきます。

ちなみに、2021年6月に第二子を出産した際の出産レポも書いています。こちらも良かったらご覧ください。

計画無痛(和痛)分娩は本当に痛くないのか?

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まず計画無痛分娩とは、自然の陣痛を待たずに下半身に麻酔をかけ、陣痛誘発(促進)剤を打ち、人工的に陣痛を起こすことで分娩日を計画する分娩方法です。

今回お世話になった山王病院では、8割の方が無痛(和痛)分娩で出産しており、私の場合は出産予定日より5日早い39週2日目が分娩日になりました(妊娠37週〜40週の間で主治医と相談して分娩日を決めます)。

ちなみに、日本産婦人科医会の全国調査では、2014年度に4.6%だった無痛分娩の割合が、15年度は5.5%、16年度には6.1%と増加しているものの、他の国に比べると少なく、まだまだ少数派の分娩方法といった現状です。

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[引用元] 無痛分娩の実態把握及び安全管理体制の構築について


無痛(和痛)分娩のメリットとしては、

・産通のストレス軽減と、産後回復へのプラス効果
・骨盤周囲の筋肉の緊張をとり、リラックスすることで分娩進行を早める可能性がある

一方、デメリットとしては、

・麻酔を使うので、麻酔行為そのものに伴うトラブルの可能性がある
・陣痛が微弱になることで分娩時間が長くなる可能性がある
・児頭回旋異常を起こす可能性がある
・吸引分娩になる可能性がある

ということがあげられます。

私の場合は、お産で有名な山王病院で産みたかったのと、産痛の軽減・産後の回復にメリットを感じ、計画無痛分娩にしました。

両親学級では、「1人目は自然分娩で出産しましたが、2人目を妊娠し、妊娠発覚後に一度体調不良で入院。その際に、旦那が家事や長男のケアができず、家がゴタゴタで・・・。計画無痛分娩で計画的に産まないとヤバいなと思いました」と話している方もいたので、計画が立てやすいというのも計画無痛分娩のメリットかもしれません。

また、参考までに、山王病院の両親学級を受けた際の議事録のリンクも貼っておきます。

両親学級では、分娩の進み方など詳しく教えていただけたので、実際に参加することがオススメですが、予定的に参加できない場合などにお役立てください!

で、実際に計画無痛分娩が痛いのかどうかですが、ただただ激痛でした。

無痛って何が無痛なんだっけ??と言うくらいで、「あ〜ここまで痛いっていう覚悟してなかったわ」と分娩台で何度も思いました。痛さのレベルとしては、ゆっくり車で腰を轢かれているようなイメージです。

ただ、私は今回が初産なので自然分娩や帝王切開に比べてどうかはわからないのと、私の場合看護師さんに「早く産むのと、麻酔使って少し時間かかるのどっちがいいですか?」と聞かれた際に、「早く産みたいです」と言ったせいもあるかもしれません。

山王病院で出産された方の出産レポートは「そんなに痛くなかった」みたいな話がよくあったので、私の場合は少しイレギュラーだったのかも。

追記:

入院中、同じ時期に出産を迎えたお母さん方に話を聞いたら、痛さは人それぞれ。

通常は、私のように麻酔を途中で切ることはないようで、「最後の30分だけは痛かった」なんて方や、「今回3人目の出産で1人目を無痛、2人目を自然、また今回無痛で、1人目は全然痛くなかったけど今回は痛かった」という方も(ただ、自然分娩よりはラクとのことでした)。

出産前日の流れ

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山王病院の場合になってしまいますが、出産前日の流れについてご紹介します。山王病院の場合、以下のような流れでした。

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内診では子宮口があまり開いてなかったので、子宮にバルーンを入れて子宮口を開く処置をしてもらいましたが、これがめちゃくちゃ痛い。血が出てきて泣きそうになったり、お産はこれ以上に痛くなると思うと不安になりました・・・。

しかも、バルーンを入れると刺激がされるのか、前駆陣痛(不規則な陣痛)が起こり、生理痛のような腰が割れるような痛みが出ました。

また、心音を測るモニターは40分程度つけますが、その間に翌日の流れや入院中の食事、付添人の宿泊についてなどについて看護師さんが説明をしてくれます。食事に関しては、以下の説明を受けました。

・出産当日は陣痛誘発剤や麻酔を使うため、朝ごはんと昼ごはんは食べれない
・前日に固形物を食べたい場合は、21時まで。それ以降は、お茶・水・スポーツ飲料のみOK
・産後翌日からは、朝ごはんと昼ごはんを和食と洋食から選ぶことができる
・夜ご飯に限り、病院のレストランに入院食を運んでもらえ、親戚などと一緒に食べることも可能

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(写真)出産前日の夜ご飯の様子。入院食美味しかったです

付添人の宿泊に関しては、部屋のランクによって異なり、A〜Dランクの部屋の場合、申請をすればお産後から宿泊可能。Eは不可になります。

もちろんランク別で費用が異なり、一番上のランクのAランクは1日14万円・・・!!

最低でも出産前日含め、7日間は通常入院するので、Aランクの場合は、室料だけで98万円です。ちなみに、一泊14万円ではなく、1日14万円なので、1泊2日の場合2日分の費用がかかります。

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ちなみに、Aランクの部屋の間取りはこんな感じです。謎に応接室までついてます。わかりませんが、きっとセレブや芸能人が使うんでしょうね。

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部屋は第二希望まで出せて、当日にならないと自分がどの部屋になるかはわかりません。私たちは、付添宿泊がギリギリ可能なDの部屋になりました。

ただ、付添宿泊は育児を目的とした宿泊のみ可能らしく、付添人が宿泊する場合は、新生児室に子供を預けられません(つまり、3時間おきにオムツを替えたりしなきゃいけない)。

産後すぐに3時間おきのオムツ交換はしんどいので、正直、宿泊できない部屋でも良かった気がします。

出産当日の流れ

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出産当日の流れは、初産かどうか、陣痛がいつ来るかなどにもよるとは思いますが、私の場合、以下のようなスケジュールでお産が進行しました。

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山王病院では、陣痛がきて子宮口がある程度開くまでは麻酔を使えないため、それまでは普通に陣痛に耐えないといけません。

麻酔が効いている時と効いていない時では天地のような差があり、麻酔が効いていない時は「痛い!痛い!!」と声が出るくらい、麻酔が効いている時は「あ〜全然余裕でスマホいじれるわ」ってくらいです。

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ずっと麻酔が効いてくれていればよかったんですが、子宮口が6〜7cmくらい開いた時あたりに赤ちゃんの心音が乱れてきたのでせっかく投与し出した麻酔を一時中断することになり、そのあとはひたすら激痛・・・。子宮口が全開になるまで麻酔を入れることができず、痛みが長く続きました。

陣痛がおきている時は腰をさすってもらうと少し楽になるので、看護師さんや旦那がずっとさすってくれました。これ、1人だったら辛かったと思います。

子宮口が全開になると、病室で麻酔を入れ、分娩室に移動。あとは、いきんで産むだけです。麻酔を入れたので、効いてくれば痛みを感じずにスルッと産まれてくるだろうと安心していたのですが・・・そんなに甘くなく、相変わらず痛い!麻酔効いててこれ!?と言うくらいです。

特に、頭が4cmくらい出た時が最強に痛く、産後に旦那から「今まで聞いたことがないような声で、本当どうしたらいいのかわからなかったよ」と言われるくらい叫んでいたようです。

頭がある程度出た際に、担当医の先生から「頭触ってみる?」と言われ、そんな余裕ない・・・!と何回か断ったんですが、「触った方がいいわよ〜!」と勧められ触ってみると「出てる!!あとちょっとじゃん!」と思え、その後は早かったです。何回かいきんだらスルスル出てきてくれました。

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出てきた瞬間、安堵からか涙がポロポロ出てきました。

気持ち的には「あ〜やりきったわ」って感じです。いつも弁が達者な旦那が「産まれたぁああ!本当に産まれた!!」と何回も同じことを繰り返すくらい、2人で感動。

3,202g・52cmで元気な男の子です。ちなみに、産まれてすぐに2回もおしっこをしたらしく、排泄機能も問題ないようです。笑

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その後は、胎盤やへその緒を見せてもらったり、産まれるまで分娩室の外で待っていてくれた旦那の両親と一緒に写真を撮ったりして、産後の記念撮影。

私や両親が抱っこしている間に旦那は早速、友人たちに「俺の息子が産まれたぞ!」と速報を流していました。

その後、息子と病室に戻り家族水入らずの時間に。麻酔を使ったので、産後2時間まではベットの上で安静になりますが、2時間後には歩けるくらいに回復しました。

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20時の面会時間終了までは、仕事帰りの母が横浜から駆けつけてくれたり、旦那がガリガリ君(ソーダ味が好きでして)を買ってきてくれたりしました。

あんだけ痛かったのに、病室に戻って息子の顔見てると痛かったこと忘れちゃいますね。「目は私似だね〜」「頭は旦那かな?」などまだ新生児でこれから顔がどんどん変わっていくのに、そんな話が尽きません。

入院に当たって用意した方がいいもの

以下は、病院で用意してくれるものと自分で用意しなくてはいけないもの、用意しておくと便利なものです。

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待機時間が長いので、PCや本は持っていった方が良さそうです。

あと、意外に使えたのがストロー付きペットボトルキャップ!いらないかなと思って用意してなかったんですが、お産日は横になって飲み物を補給するので、ベットの上でも飲料補給しやすくなります。

私たちは事前に用意していなかったので、病院の売店で買いました。売ってて良かったです。売店で売ってないこともありそうなので、事前に買っておくのがベストです。

産後はどれくらい痛さが続くのか

会陰切開をしているので、翌朝も痛みは続くので円座がないとしんどいですし、子宮が元の大きさに戻そうと収縮していくときの痛み(後陣痛)がします。頓服の内服薬や痛みがひどい場合は座薬も用意してもらえるようです。

お産直後に38.6度あった熱は、翌朝には36.8度まで下がっていて気分は悪くないです。

会陰切開で切れてしまっている部分は、看護師さんの話だと入院中にはくっついてきて、子宮は1ヶ月くらいかけてゆっくり元の大きさに戻るそうです。

まだ妊娠してんじゃないかな?と思うくらいお腹がポヨンポヨンしているんですが、これも子宮が大きいままだから、とのことです(安心しました)。

さいごに

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旦那とは5年付き合って結婚して、結婚して4年経つのでかれこれ9年近く2人だけの生活でした。

仕事をしながら不妊治療に通って、できたと思ったら流産してしまったり、と結婚したらすぐ子供ってできるもんだと思っていたんですが、実際はそんなことはなく、それなりに悩みましたが、数年越しに我が子に会えて凄い感慨深いです。

これからは新しい家族と一緒の生活が始まります。夜泣きなどで寝れなかったりと生活はガラッと変わりそうですが、どんな生活になるのか楽しみです。

また出産の際、終始付き添って励ましてくれた旦那には改めて感謝です。

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