「葉が風で擦れると、音がするの?」 音と言葉と詞の考察
聴こえる方々に向けて書いています。
前々からどう言葉にしようかと思っていた事
「今さら何言ってんの?」的な話ではありますが。
#手話初心者のチームなのでお許しを
「 #文字で見る音楽 」
当PJのInstagramで
#文字で見る音楽 ←click hear
というコーナーを作って、気まぐれに発信しています
※心に響く歌詞だけを音の情報なしに見せるだけのコーナー
当初、「これはネタが尽きないぞ😎ウシシ」とか思っていました。
しかし、私の音楽知識が浅いのもありますが
心に響いた音楽・楽曲は沢山あるハズなのに
「文字だけ」にすると「あれ?」となる事がしばしばで。
音を失くすと失速する「言葉のチカラ」
難聴/ろう者さんについて少~し知った今
新曲が出ると
先に歌詞だけ見たり
曲を聴く前に消音でMVを見たりして、聴こえない方の感覚に寄り添ってみようと
実験的な事をしておりますが
音を失くすと歌詞(言葉)の持つ力も失速する場合が多く。
「…ですよねー。」ってなりました。
「それが "音楽” なんだよ」って話です・・・。
聴者は耳からの情報に無意識に頼っている
リズムなど多少は、一部の難聴者さんに読み取れるモノもあるのでしょうけれど
曲全体の雰囲気とか
声質だとか
グルーブ感だとか
音が醸し出すエモーショナルな部分だとか
それらを含めて「音楽」なのであって
「あーこの歌詞、沁みるわぁ♡」と思っていた曲も
"音" を含めての歌詞だから「音」を抜くと言葉の沁み方が違う。
感動の濃度は、聴こえる人と聴こえない人とで差があるだろうなと。
*
この活動をしていて
音楽に興味がない
音楽が好きではない
という難聴/ろう者さんが居るのは当然だと途中で理解しました。
#桑田佳祐 さんの雰囲気とか歌詞とか伝えるのムズ
#恋とマシンガン なんて歌詞だけだと何の事やら
#aiko ちゃんの吐息は手話には変換できない
中原中也の詩の方が、難聴/ろう者さんには伝わる
「言葉ひとつで心に沁みる」という詞なら
音楽の乗ってない、#中原中也 の詩の方がずっと
聴こえない方には沁みる事でしょう。
*
でも
「湖上」の
『波はヒタヒタ打つでせう』の“ヒタヒタ”や
『櫂から滴垂る水の音は』の“水の音”の雰囲気も
もしかしたら聴こえる人の感覚なのかも。
#オノマトペ
「葉が風で擦れると、音がするの?」
以下の話は
手話歌振付のレクチャーを行う際
手話/難聴/ろうを何も知らないメンバーに向けて
時々エピソードとして出すのですが
難聴者さんに、色んな曲を「手話歌に出来る?出来ない?」と訊きまくっていた時期があって
とある爽やかな音の曲の中に
「足音」と
「葉擦れの音」
という2つのワードがあった時
難聴者さんが
「足音は解かる。自分で感じた事があるから」
「でも葉が擦れる音があるとは知らなかった、それがどんな音かも想像できない」
と言っていたんですよ、と。
*
聴者が普通に感じたり
無意識に「耳」から得ている情報が
聴こえない方は「そもそも知らない」という事は多く
例えばこの 某曲 を手話で表現をする場合は
『葉がサワサワ揺れるくらいの微風
シンと心が落ち着く自然の中を
自分の足音を感じながら、自分の心と向き合ってただ歩いている』
という「意訳」をしないと手話には変換できない
手話はそうして
元の歌詞の言葉通りに、手話単語を繋げても
難聴/ろう者さんには伝わらないモノなんですって!
と説明をする事があります。
クレさんの言葉がグサグサ胸に刺さった
先日、コロナ後の世界になって初めて、武道館へ。KREVAさんのFES(LIVE)に行きました。 #908FES
もう、「やっと会えた~(生で聴けた~)」という思いだけで、大感激だったのですが
改めて、クレさんの音楽(歌詞・言葉)がグサグサ胸に刺さってしまい。
クレさんは音楽がなくても伝わる言葉が多い(ド直球ですよね♪)と思うものの
ライミング(韻を踏む)は多用しているから
発音や音楽の勢いもあってこそ胸に刺さる歌詞もあるワケで
これは難聴/ろう者さんには伝わるの?と思いながら聴いていました。
*
「ありがとう」という言葉が、どんな「音」なのか、知らない
聴こえない方の中には、
自分の発する言葉も聴こえず“発音”が解らない方もいます。
たとえば「お母さん」という言葉は知っていても
それが、どんな風に聴こえる発音(音)なのかは、知らない、といったように。
するとやはり、クレさんの楽曲の歌詞は
「どうしてココでこの言葉をチョイスしたの?」
というのは解らない方もいるかと。
「韻を踏む」という事自体、どんな事かが解らないであろうと。
どういう手話振付か、より、どう意訳したのか
そんなワケで
聴こえるからこその、心に刺さる・沁みる「手話意訳」をするには
どうしたらイイかな~?と興味が出て
人様の手話歌を「どう意訳した?」と見ている自分がいます。
*
最近チョットだけ見分けが付くようになって来たのが
[ 聴こえる方 or 聴こえない方 どちらが手話意訳をしたのか ]
聴こえる方は「聴こえるからこそ感じる部分」まで歌詞解釈・手話意訳・表現している例が多く。
(言葉だけを拾っている手話歌も散見しますけれども)
そう意訳したんだーなるほどー!と、それぞれの意訳を見比べるのも面白いです♪
解釈はそれぞれだから
全ての難聴/ろう/DEAFの方が納得する手話振付は存在しないのだろうなぁと
そんな基本的な事がやっと解って来ました。
#手話ド初心者が音楽からやっと基本を悟る
懐メロは、パワーワードの宝庫
現代ほど「音の技術」が発達していない
アコギ1本・単調メロディで奏でていた昔の音楽は
歌詞一つで「沁みる」名曲が多く
現代音楽とはまた違う種類の「音楽」も
別方向の視点で聴くのが楽しくなってきました♪
必然的に「文字で見る音楽」のコーナーは懐メロチョイスが多くなります。
「思い」を感じるセンサーは何処にあるのかな
KREVAさんのLIVEに参戦し、
まぁいつも思っていた事ですが「もぅ、愛しかないじゃん♡」と改めて胸を撃ち抜かれ
それはクレさんに限らず、私の大好きなアーティストは皆、音楽で「愛」を届ける
愛の塊のような方々ばかりですが
その「愛しかない♡」って感じる部分って
歌そのものもそうだし、歌詞も、そこに至るまでの思いや、ステージ上のパフォーマンスや
見えないトコロで動いているスタッフの方々の働きだとか、ファンだとか
なんというか、全てを通して感じるモノではありますよね?
LIVEが好きなのは、その「思い」を全身で受け止めちゃうからなんでしょうけど
まぁLIVEでなくても感じる事は沢山ありますが ゴニョゴニョ
(この説明で伝われ)
手話でも歌でもダンスでも、他の何でも「感情や思い」が滲むモノは心に沁みる、これは間違いないです。
オリンピック・パラリンピックなんかを見ていても
何に感動するかというと
その競技なり演技なりの瞬間、そのパフォーマンス自体にも、もちろん「感動」はするのですが
その選手の、そこに辿り着くまでのスゴさ?が見えるから、感動するのかな、と思っています。
まずは、手話をやってみた!という初心者さんの心に沁みて欲しい
手話の善し悪しは私には解らないですが
#そろそろ手話覚えようね
当チームの手話は、意訳も振付も初心者がしていて、DEAFの方々に伝わるかは解らないけど
先ずは愛を込めてやってみよー!とは思ってます。
先ずはパフォーマンスする皆さんがその「心に沁みる部分」に触れて
手話が楽しい♪って思ってもらえますように。
#自由に書きましたお粗末様でした
#万一ここまで読んでくれた人がいたら有難う
#BeOne #BeOne手話歌 #BeOneプロジェクト (※旧名 #BeOne手話ソングプロジェクト ) #僕らにできる事 #手話 #難聴 #ろう #DEAF #補聴器 #手話初心者 #手話勉強中 #手話レクチャー #振付 #ダンス #手話歌 #手話ダンス #障がい #バリアフリー #インクルーシブ #マイノリティ #マジョリティ #資格 #手話通訳士 #手話通訳者 #手話通訳 #恋とマシンガン #aiko #吐息 #中原中也 #湖上 #オノマトペ #懐メロ #昭和歌謡 #韻
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