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「患者の痛みの場所に興味があるのは患者だけ」という名言。

こんばんは。「腱引き」「つるた療法」の別府湯けむり道場、大平です。

「患者の痛みの場所に興味があるのは患者だけ」(※)

療術の勉強をしているときに出会った言葉です。

これを意識して施術に取り組むことで、解決できた事例が次々に生まれてきております。

たとえば、最近では。

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中臀筋(ちゅうでんきん)というお尻の筋肉の痛みが気になるという方が来られました。

最初は周辺の筋肉をくまなく緩めていったのですが、その結果は多少軽くはなったかなという程度。痛みを完全に取り除くことはできませんでした。

それで、次の施術では同じ部位をある程度施術したところでそれ以上の深追いをやめて、つながりを感じる部位(画像参考)を入念に緩めたところ……。

痛みはなくなってしまいました。

これには驚きです。

これには、わたしがつるた療法の教えを受けた先生から授かった「部分がダメなら全体です」というお言葉も大いに役立ちました。

お客さんには、「うちはどこが悪くても全身を施術させていただいております」と説明しておりますが、上のようなケースがあると、全身調整の重要性をますます感じますね。

もちろん、痛みが発生している部位そのものも施術はします。それだけで解決すれば、それはそれで問題はないと思います。

しかし、そうではない事例がどんどん増えてきております。腱引きの師匠からは「だんだんと難しくなりますよ」とは聞いていたものの、ここまでとは思いませんでした。

しかし、難度の高い施術に遭遇するたびに(お客さんには申し訳ないのですが)ワクワクしている自分がいることも否定できません。

それは答えのないパズルを解いているようなものだと、わたしは常々そう感じております。

そんなわたしの様を見て、きょう来られたお客さんは

「先生は施術の流れをすごくワクワクしながら、パズルのように考えて取り組んでおられるように思います。仕事、楽しんでやってますね?」

と。まさに正鵠を射たお言葉でした。

日々、精進です。

(※)本来、「患者」という言葉を使えるのは医師のみなのですが、ここでは意味が解りやすいようあえて用いております。ご了承ください。わたし自身は「患者」という言葉を普段から使っておりません。

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