道具を仕立てる。

木工でいう鉋も買ったあと自分で台を削って仕立てるんだけど、木彫刻に使うノミも実は自分で仕立てます。


道具屋さんで刃を買うとき、柄(持つ部分)が付いているものも売っていますがあえて柄の付いていない刃を買います。柄に使う木も売っているのでそれも買います(その方が逆に安く上がる)。あとは持ち帰って刃を木に自分でくっつけます。

くっついたら今度は持ちやすくするために柄を自分で削っていきます。これがなかなかハードです、、。そして、ちょうどいい持ちやすさに削ったら完成...! と思いきや、実はまだです。

このままではまだ刃が切れる状態じゃないので、この後切れるように自分で研いでいきます。

こんな風に、道具ひとつでも手間をかけますがそれだけ自分の道具に愛着が湧き、大事に使うことが出来ます。そこには、かつての日本人が持ち合わせたモノを大事に扱う心が感じられて、そういうところも自分が木彫に惹かれる魅力のひとつです。

ぜひこれを読んでくださっているあなたにも、何か大事にしているものへの愛を絶やさないで欲しいなぁ、と思います。

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