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宮島の旅 「平家そして毛利氏」 その二

宮島と言えば、厳島神社。
そして「千畳閣」(豊国神社)。
五重塔に隣接する千畳閣は国指定の重要文化財である。

畳が857枚ほど敷ける程の広さだから千畳閣

1597年に慶長の役が始まり、その翌年1598年、豊臣秀吉が安国寺恵瓊に供養堂の建設を命じた。それが千畳閣(豊国神社)である。
なぜ千畳閣と呼ばれるかと言うと、畳が857枚ほど敷ける程の広さがあるからだ。
そしてその年の8月工事の最中に秀吉は没する。
1600年が関ヶ原の戦なので、まさに時代の変革期にこの建物が建設されたのである。

総板張り

残念だが、秀吉の死により工事が中止され、板壁も天井の板もない未完成の状態のままとなっている。

この未完成の千畳閣の快適さは筆舌に尽くしがたい。
壁がないことが幸いして風通しが良く、小高い所にあるので、たまに吹く風がとても心地良い涼しさだ。
360度壁がなく、そこから眺める風景は絶品で、風に当たりながら縁側に腰掛け景色を眺めるだけで心が落ち着くのである。
板張りの床は経年変化した木材が芸術的で、天井がないため空間は広々として開放感もある。

宮島の海が一望

安国寺恵瓊と言えば毛利の外交僧であり、ここにも毛利の影が散らつく。
関ヶ原の敗戦で西軍の首謀者として彼は処刑されるので、工事が中断されたのも致し方ない。

さて、厳島神社、千畳閣と二大史跡を巡ったので、次は高みから眺めを楽しもうとロープウェイ🚠に挑戦した。

宮島ロープウェイの乗り場は紅葉谷公園の入り口から無料送迎バスで行けるが、時間が合わず徒歩15分ほど山道を歩く。
タイプの違う二つのロープウェイを乗り継ぐと獅子岩展望台に辿り着く。

瀬戸内海を一望に

瀬戸内海から四国の山々まで望む絶景。

できれば、宮島は一泊して二日は滞在したい場所。

平清盛や毛利元就が観たであろう絶景を満喫した。

下山後は、宮島口からJRで広島へ。

帰路は空路で都内に戻った。





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