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「別れる」ということについての苦い思い出。

高校3年生の時に、ひとつ年上のお姉さんと付き合っていました。

当時、私は第一志望が東大で、それに向かって猛勉強しており、その合間を縫っては、ひと足さきに女子大に入っていた彼女の元へ向かい、デートしていました。

その彼女は高校1年生の頃に付き合っていた彼氏に浮気されて、それ以来男性不信になり、やっと心を開けた男性が私だったようでした。

私もその事実が誇らしく、嬉しく思い、もっと頼ってもらえるように、なお一層、東大合格に向けて勉学に勤しみました。

そんな中、彼女の大学生生活はどんどん加速していきます。

女子大に通っていたということもあり、キャンパスには東大や早慶のインカレの勧誘がものすごかったそうです。

彼女は歌が好きだったので、東大中心の混声サークルに入りました。

東大の文化祭では、彼女も歌うということを聞いて、キャンパス見学がてら、彼女の歌を聴きに行きました。

東大の空気と、東大と接点を持った彼女の存在が励みになり、受験への思いも強くなりました。

しかし、その頃から彼女は東大の男子にアプローチを受けるようになりました。

彼女から毎日のように、「こんなことを言って迫られているんだけど」とLINEが来ていたので、「彼氏がいるから、と伝えれば良いんじゃない?」とその度ごとに返していました。

いつしか彼女からのLINEの返事が遅くなったり、そっけないものになったりしていき、「これはまずいかもな」と思っていたのも束の間。

彼女は、アプローチを受けていた東大の男子と付き合うことを決めたと、私に報告してきました。

あれだけ、浮気されて男性不信だ、と言っておきながら、自分も他人に同じことをするのか、とひどく落ち込んだことを覚えています。

その悔しさをバネに、なおも東大受験は諦めず挑戦しましたが、結果はあと7点足りずに不合格。

その彼女から不合格を告げられたような感覚に陥りました。

このような経験も、人生の色彩には必要なのだと胸に刻んで前へ進んでいます。

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