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座っている時間が長いほど死亡リスクが高くなる?

リモートワークなどで近年座っていることが多い人が増えていますよね。
今回は、座っている時間と死亡リスクの関係についての研究結果をご紹介します。

座っている時間が長いことが、血行不良や代謝の低下を引き起こし、死亡リスク増加や循環器疾患の発症と関連していることは、以前から国際的に報告されてきました。
日本国内では京都府立医科大学の日本多施設共同コホート研究事務局が大規模な調査をし発表をしています。

研究でわかった3つの重要なポイント

この研究では、6万人以上の日本人を7.7年間追跡して、座っている時間と死亡リスクの関係を調査しました。その結果、以下の3つの重要なポイントがわかりました。

1. 座っている時間が長いほど死亡リスクが増加
日本人を対象とした初めての大規模研究で、仕事中および余暇時間を含む日中の座位時間が長いほど、死亡リスクが増加することが明らかになりました。

2. 生活習慣病の有無に関わらず死亡リスク増加
高血圧、脂質異常症、糖尿病の有無に関わらず、日中の座位時間が長いと死亡リスクが高くなります。さらに、これらの生活習慣病を持っている人ほど、死亡リスクが増加する傾向が認められました。

3. 余暇時間の運動活動量では完全に抑制されない
週末などの運動量を増やしても、日中の座位時間による死亡リスクの増加を完全に抑制することは難しいことが分かりました。

なぜ座位時間が問題なのか?

この研究結果からも分かるように、座位時間が長いほど健康リスクが増加します。では、なぜ座っていることが問題なのでしょうか?
座っていると、血液の循環が悪くなり、体内の代謝が低下します。これが、様々な疾患や死亡リスクの増加と関連していると考えられています。
特に、生活習慣病を持つ人々にとって、座位時間の長さが問題視されることが明らかになりました。

どうすれば健康を守れるのか?

では、どうすれば健康を守りながら座位時間を減らすことができるのでしょうか?
デスクワークなどをしている人にとっては立ったまま仕事をするのは難しいと思います。そのような場合、長時間座りっぱなしではなく、こまめに立ち上がり、歩くことやストレッチを行うことがおすすめです。

また、テレワークが普及する中で、在宅業務によって座位時間が増えていることも懸念されていますね。自宅で仕事をする際にも、定期的に運動を取り入れることや、デスクワーク中に立ち上がる習慣を身につけることが大切です。

まずは、この研究結果を踏まえて、座位時間を減らすための簡単な方法から実践してみるのがいいでしょう。自分の健康を守るために、日常生活の中で小さな変化を取り入れてみましょう。

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