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(番外編)チームにあるもの

こんにちは。
にわかに日本代表が好きになり、WBCは初戦から決勝まで観戦しました。
野球はプロより高校野球が好きで見ていたので、昔からプロ野球を応援してるファンから見れば「にわかファン」と呼ばれておかしくないです。
今回のWBC日本代表にスター投手が集結していたことが、関心を持った理由の一つ。
高校野球が好きなことが根底にあるので、東北の高校出身投手を見守りたい気持ちが観戦のきっかけです。


岩手に住んでいた頃、岩手県民の高校野球に対する関心の高さを感じることがありました。
花巻東高校が有名になる前から高校野球のレベルが高く、岩手県予選は甲子園を見ているような雰囲気で観客も多い。地区予選の準決勝からテレビ放送がありました。(記憶が曖昧ですが、ベスト8くらいから放送していたかもしれません。)
地区予選決勝となれば、人の流れが止まる程の影響がありました。
某百貨店で働いていたので、試合の時間になればパタリとお客さんが来なくなり、甲子園出場となれば館内放送が野球の実況に切り替わってました。家電テナント(テレビの前)だけは人集りで、お客さんの中に店員も混ざって観戦。
社長もお客さんも容認。
思いを共有して一丸となって応援する光景には感心していました。


そんな岩手県民の野球に対する強い思いに影響受けてか、岩手県内の高校野球が面白くなり、出身校でもない野球部を応援するようになりました。
(ご迷惑かかるといけないので、学校名は伏せます。)
面識も無い高校生を熱心に推すなんて、普通に考えたら怖いですね。笑
チームバランスの良さとか、バッテリーの絆とかブログ記事で一方的に発信していました。
とはいえ、長期間応援していたわけではなくチームが変わる高3の夏までの短期間の応援・・・にも関わらず、ブログが偶然その学校のOBの目に止まり、何度か温かいコメントをいただきました。

岩手を離れてからは岩手の高校野球とも距離が生まれ、地元の学校を普通に?応援するようになりました。
それから間も無くして震災が起き、携帯の充電が復活するまでブログを見れなかったのですが、なんとブログを読んでくださっていたOBの方を通じて、当時の応援していた球児からお見舞いや応援のコメントが届いていました。
応援した側がされる側になるとは不思議なことです。
大学生になった彼らは自分たちが応援されていた思いを忘れずに持ってくれていました。
「被災地に行くことはできませんが、自分ができることを考えて頑張ります」といった、決意のような内容だったと思います。
面識無い関係で、普通ならば築かれないエピソードに、岩手の野球縁を強く感じました。

私の勝手な思い込みかもしれませんが、岩手には応援し合える県民性が根強くあると思っています。見えないチームのように。
大谷投手や佐々木投手が育った環境として注目されていますが、支え合う心が地域にあることが、力を引き出していった理由ではないかと。
孟母三遷の教えまではいかずとも、育った環境で心も成長していったのではないでしょうか。
勿論、一番は本人の努力が次第ですが。

大谷選手は高校一年生、佐々木選手は小学校三年生で震災を経験しています。
WBCの大舞台に立つまでに、沢山の思いを背負ったことでしょう。


努力している人を見ていると、影響を受けて自分も力が湧きます。
応援している側でありながら、応援されてる側になっているかもしれません。
支え合ってる意識でアプローチが変わり、可能性が伸びていく。
個々を思い合う気持ちが“チーム”を強くするのだと思います。

長くなりましたが、WBC優勝で再熱してしまった野球話を綴ってみました。
こちらの桜は開花していないため撮り溜めた写真から、祝福の意を込めて満開の桜を選びました。
おめでとう、ありがとう、侍ジャパン!

ではまた!

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