バターチキン

趣味は映画鑑賞、ドラム、読書 趣味に関わる色々なことを書いていければなと思っています。

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最近の記事

学校の構造に対する素人の考察

最近「構造と力」を読み始めた。まだ1部(1章と2章)しか読めていないが、そこまでで考えたことが忘れてしまいそうなため、ある種の備忘録として書かせていただく。また、私は一塊のエンジニアであり、教育や哲学に対して専門的に勉強していないため、誤りが有るようでしたらコメントで指摘していただけると助かります。 大学や高校は義務教育ではないためさては置いておいて、学校の構造は近代社会の構造をしていないのではないかと考えた。つまり、レヴィ・ストロースの言う冷たい社会ではないのかと考えられ

    • Charlie Parkerについてのお話

      Charlie Parkerは言わずもがな最高のアルトサックスプレイヤーで、ビバップを創った天才だ。というよりもビバップは彼に始まり、彼に終わると言っても過言ではないと思う。そんな彼の曲の中でも私が一番好きな曲はアルバム「Charlie Parker with Strings」の中の「Just Friends」だ。 この曲は弦楽器のイントロで始まり、その旋律が美しく、非常に心地良い。スイング感は無く、ジャズというよりはクラシックな感じが強いイントロである。 然し、その後に

      • 「生きる」の思い出

        「生きる」のハリウッドリメイクがそろそろ公開されるようだ。私が初めて見た黒澤映画だったと思う。もしかしたら「羅生門」の方が先だったかも知れないが。あの時は、私が高校を卒業した後だった。 私は中学の頃から自分は高校、大学、就職という道をストレートに上がると思っていた。両親が両方ともそういう道を歩んでいたからかもしれない。高校の時も同じで、学校内で模試の点数や大学の合否判定等で盛り上がっていた。しかし、高校三年の夏に、そこについて疑問が生じたのだ。本当にそれでいいのだろうかと。

        • 「シェルブールの雨傘」に恋い焦がれ

          フランス映画を見るのは気が引けるという気持ちはよく分かる。所謂ヌーベルバーグの映画は実験映画の側面が強く、話の展開についていけないということも有るだろう。しかし、フランスという国で括ってしまうのは勿体ない。例えばヌーベルバーグ以前であれば、ルノワールやコクトーの映画は話を追いやすいし、同じヌーベルバーグでもこれから紹介する映画は、お楽しみ頂けるのではなかろうか。 Les Parapluies de Cherbourg(どう見てもチェーボーグにしか見えないがシェルブールと読む

        学校の構造に対する素人の考察

          ジェリー・サインフェルドに憧れて

          私はスタンダップを聞いたりもする。アメリカンジョークは面白くないとか、日本人の笑いの感覚とアメリカ人のは違うとかよく言われるが、それはちゃんと聞いたことがないのではないかと思う。 私が一番好きなコメディアンは昨年亡くなったノーム・マクドナルドであるが、今回は私が初めて聞いたコメディアンのジェリー・サインフェルドの話をしよう。 彼のジョークの内お気に入りの一つに、ポール・ニューマンとゴーカートをしに行ったときの話がある。彼らはお互い車が好きで、車の話で盛り上がりゴーカートに

          ジェリー・サインフェルドに憧れて

          ミケランジェロのダビデ像についての話

          ※今回は性的な話が含まれるため苦手な方はお気を付けください。 私のよく見るYoutubeのチャンネルにGreat Art Explainedというチャンネルがある。その名の通り芸術の解説動画を上げているチャンネルであり、あまり絵画や彫刻とかけ離れた生活を過ごしていた私にとって、勉強になったり、見に行きたいと刺激を与えてくれるチャンネルである。その動画の中でミケランジェロのダビデ像の解説動画があったのだが、この動画によって、私は今まで全く気付かなかった事実に気づかされたのであ

          ミケランジェロのダビデ像についての話

          Blue Giantの映画化に便乗して始めるジャズの話

          私は大学の時にジャズサークルでドラムを担当していたのだが、叩く時に一番意識していたことは聞いているお客が踊りたくなるようにすることであった。何かの動画で、これと同じことをGreg Hutchinsonが言っていたのを見て、とても嬉しく思ったことを覚えている。私がこのことについて意識し始めたのはDuke Ellingtonを聞いてからである。 Dukeの時代のジャズは、スウィングジャズと言われるのだが、そのビートもスウィングと言われる。スウィングという文字通り、八分音符の裏拍

          Blue Giantの映画化に便乗して始めるジャズの話

          一休さんについての疑問

          一休さんの話の内に「このはしわたるべからず」というものがあるが、私は一向に理解出来ない。 このはしわたるべからずという看板が橋の前に置いてあり、それを見た一休さんが堂々と橋を渡り、その訳を尋ねると端を渡るべからずとあったので橋の中央を渡ったと言う頓智話である。その意味は私も理解している。 しかし、一体全体室町時代に橋や渡るを平仮名で書いた看板があったのか。この時代にお詳しい方はぜひ意見をコメントに書いていただきたい。 今回は短めですが、最後までご覧いただきありがとうござ

          一休さんについての疑問

          タイムパフォーマンスとデジタル化について

          最近、映画や動画、更には大学の講義を早送りで見る若者のニュースを見る。現在、齢25の私は別に早送りをすることがないので、こんなことをする人はと言語道断、バッサリ切り捨てるということは簡単であるが、正論をぶつけて悦に浸るのは少しさもしい気もする。何故早送りにするのか、その思考や気持ちを考察することによって、現在の社会の流れを読み解くことの方が面白そうでもある。 単刀直入に言って、私はこのタイムパフォーマンスを求める流れが、思考のデジタル化によるものだと考えている。 デジタル

          タイムパフォーマンスとデジタル化について

          源氏物語とルッキズムに関する話

          源氏物語は日本文学の最高傑作と言われている。 2024年の大河ドラマのテーマにもなっており、注目は高まっているであろう。その注目に便乗して私も書いていきたいところであるが、最高傑作たる所以については高名な研究者の方々によって詳しく書かれているので、私はこの物語のある巻で感じた紫式部の鋭い観察眼について書いていこうと思う。 その巻は少女である。 少女は光源氏の子である夕霧に焦点を当てた巻である。この夕霧という人物は自分の身分への屈折や恋愛がうまくいかないところなど、源氏よりも

          源氏物語とルッキズムに関する話