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ふこう~がんばりのわだち

「頑張りが不幸を呼ぶ」のではなく「不幸が頑張りを呼ぶ」ぶのです、などと言ってみたところで、上品に首を傾けられておしまいでしょう。自分の時間をひとり占めしているだけのさびしい自分に「わたし頑張ってるぅ」と酔ってみても、さっきの「頑張るが不幸を呼ぶ」という友人の言葉がループし、虚しさのどうどうめぐりになるだけです。一人~不幸~がんばりのわだちからどうしても抜けられません。

(中略)

ゲイパレードがまぶしい。たったひとりラブソングを弾くわたしの影ぼうしが濃くなったような…気のせい、気のせい。 

ジャズのある風景 - 大好きな山中千尋さんのエッセイより引用。


EAA、グルタミン、プロテイン。アルギニン、シトルリン。
大人の薬。白い粉。
日々の食事は鶏むね肉、卵、ブロッコリー…。

トレーニングに凝っている私は、日がな所謂「筋トレ系Youtuber」、フィジーカー達のYouTubeを見て過ごしています。自分でもよく情熱の波が引かないなと戸惑うほど。中でもここ数日はきんにくんの投稿をよく見ていて、食事もかなり参考にさせていただいています。

そんな大好きなきんにくんが、いつもの調子で私たちに優しく語りかけてくれたある事が胸に詰まった鉛をぐっと溶かしてくれたことがありました。

動画のテーマ自体はお馴染みといえばお馴染みのもので、朝活や筋トレを薦める内容でした。「みんなが飲んだり遊んだりしている時に、自分はこうして自分を高めているんだ!」「頑張っている自分に対してそう思えることが、自信、自己肯定感に繋がります」そんな内容だったかなぁ。

ここ最近酷い抑うつ状態に悩んでいた私にとって、孤独に努力するということはまさに自分の命の無意味さ、無価値さそのもののように感じられてしまっていて、「努力=惨め」「頑張り=人生の無意味さ・無価値さの裏付け」という悲惨な方程式が頑固に出来上がってしまっていた。そのことに、はっと気づかされました…!


そんなこんなですから、冒頭に引用した山中千尋さんのエッセイにはあまりに共感しすぎて、もう、笑い泣きです。僭越ながら「自分とまったく同じ状態の方をはじめて見た!」と思わず感じてしまったヨ…。読み過ぎて暗記してしまった章かも知れません。(笑)「ひとり~不幸~頑張りのわだちからどうしても抜け出せない」。これ以上にあの苦しみのループをぴったり表現してくれる言葉が浮かびません…。ううう!わかる…。っていうか、あそこまでtalented & beautyな人でもそんな風に感じることがあるのですね…。


しかし、きんにくんの言っていること、分かりますよね。
本来は前向きに努力することって充分「偉い」はず。頑張ってるオレすげ~♪好き~♪ってなる方が、どう考えても自然だ。けれど私はずっと真逆だった。頑張れば頑張るほど憎んだよ惨めさをいつしか呼吸も苦しくなったよ (歌?)

noteを覗くと、本当に色々な方の投稿に出会うことができます。
転職を頑張られている方、勉強を頑張られている方、仕事に悩まれている方、自分らしく自由な時間を過ごしている方…。きんにくんの言葉と相乗して、noteの様々な投稿が私を大変元気づけてくださいました。noteをはじめて本当に良かったです。これからは私も、「今こんなことを頑張っているんだよ」と過程を気軽に投稿できたら良いなと思います🙃


さて、今週は米国からお偉いさんたちが来ていて、疲弊する一週間。
明日はいよいよ悪代官の娘を観光に連れ出すというmission impossibleの日で、英語に自信のない私は真っ青です。「アサクサイズベリべリフェイマス」「シントウイズアー、メイビー、フェイマス」「アサクサイズロック座。ロック座イズザベスト」こんな調子で大丈夫なんでしょうか。令嬢を怒らせて首が飛ぶのでは。

本を読む元気も少しずつわいてきたので、今日はジャン・クリストフの続きでもパラパラしながら眠りにつきたいと思います。

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