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いつも怒っているヒト

この人は、なにかといつもアラを探している。しかし、本人に自覚はない。突然、荒げた大声をあげる。「この前、こんなことしないって約束したよね!なんで約束守れないの!!」昔は、守っていた、そのあとは話を聞くことにした、そして言われないように一生懸命言われたことは直した。すると前に言われたことは言われなくなったが、新しく何かを見つけて言い出した「なにこれ!私はこういうのが嫌いなの!!なんでこんなことをするの!!」悪いことをした、このことは直そうと思った。直ってきたと思った。すると、今度は、違う切り口で切り込んできた「いつもいつも、そう!途中で放置!やりっぱなし!!私はそういうのが大嫌い!!」さすがに、自分としては、まだ途中なので、そのままなのをやりっぱなしと言われても、答えられないよ。しょうがない「全部自分でやるから気にしなくて良いよ」ああー丸ごと抱え込んでしまった。次はこうだ「なんで散らかってるの!全部自分でやるって言ったよね!!」ああ、言ったさ。言ったとも。言いましたよ。記憶にはっきりあるよ。なのに、なに?なにを怒っているの?気にしなくてよくないか、後で俺がやるんだから、全部!!

うーーーーん うーーーーん
なんで、いたちごっこなんだ?そんなに欠点だらけか?反省することが多すぎではないか。どうしたら良いだろう。人格がよくなるノウハウ本を買って読んだりする。そうか、思いやりか、他人に対する配慮が足りなくて身勝手なのか。相手の幸せを願うこと、先回りして相手の希望を先にかなえてやること。そうだな、こういったことも仕事に繋がる。さすがの彼女だ、俺を教育してくれる。よしがんばろう。

「いろいろわかったよ、不満が減るようの俺は頑張ってみるよ」「説教なんか、いらない!!」「はあ?」「あなたの理屈っぽい話はうんざり、いつもああだこうだ、ああだこうだ、うんざりなんだよ!!」おっと、こんな話でも切れるのか。わからないな。わからない。どうすれば、普通の話ができるようになるんだろう。このあたりで、かなりの哲学者になっている自信がついてきた。何か、生きるとは何か、自分とはなにか、幸せとは何か、考え抜いているような気がする。さすが彼女だ、俺に人生とは何かを考えさせてくれる。

「見つからない、見つからない、どこにあるの?」聞こえよがしの大声で探し物が見つからないことをアピールしながら、探す彼女。明らかにかまってほしい感じ。少し試すか・・どう反応するか「頭使えよ」
「なに!!!!!!」引っかかった。馬鹿だな。常に他人のせいばかりにしているから、自分で向き合えという意味合いをいうといつもこうだ”キレる”
猛烈な反撃、だからおまえは嫌われるんだ、出世しないんだ、友達がいないんだ、親が全部やりすぎたんだ、モラハラをモラル面でのハラスメントだと理解していない彼女は親まで引き合いに出して罵倒してくる。モラル面のハラスメントだと、この前教えてあげたのに「それは絶対違う!」と言い張っていたっけ。俺の話は何もかも聞かない。一方通行になって久しかったっけ。「頭を使えっていうのは、いつもみたいに俺のせいにすれば良いっていう意味だよ、得意だろ」「ふざけるな!!」汚い言葉が最近はすぐ出るようになった。決まっているのは多少の差はあれ、こうなるときは常に酒を飲んでいる。飲み過ぎると寝てしまうので楽だが、ほろ酔から泥酔の手前でこうなることが多い。酒で人が変わるのではなく、酒が人の本当の姿を見せるとはよくいったものだ。まさにそうだと思う。私が嫌いな人間の性格全て、全力で出してくる。恨み、妬み、他人のせいにする、自分は正しい間違っていない、間違えたことをするはずがない、自分は正常な人間で大多数を形成しているものと同じ常識人である、正しければなにをしても良い、正しいことを押し通すためには汚い言葉だろうが、なんでもいう、間違っているやつは許さない、謝らせるまで追求する・・・・・
いつものことだ、「お前は頭がおかしい」「その通りだよ、頭はおかしいんだよ、言わなくてもわかっているだろう」「なに!!!ふざけるな!!」認めているのに、切れ続ける。グーパンチで俺を殴り出した。顔を狙ってくる。さすがに殴らせられない、避ける。「避けるな!」理不尽なこという。彼女にとっては整然としているが・・・。「そこに座れ!!!殴らせろ!!!!!!」独裁者か、お前は。言われたとお利、殴らせてみる。やまない、なぐりやまない。抱き抱えて、床に倒した。倒れたブリキのおもちゃのように倒れても手足をバタバタ動かし続けている。

哀れだ。
こいつは終わっている。

教訓
いつも怒っている人は、怒りたいからいつも怒っているのである。
いろいろ俺に怒る原因を罵倒しながらなじるが、それが原因で怒っているわけではない。ただ、怒りたいのだ。それが証拠に怒る対象は、怒りながらもうつっていく。だから、怒られた原因になったところを直しても怒りはおさまらない。
彼女にとって、怒ることは他人に関心を持って欲しいという欲求なのだ。
それの履け口にされているだけだったのだ。一種のコミュニケーション障害である。毎日酒を飲み、ストレスがたまると愚痴を吐き出し、ずっと喋っていて、ずっと話しかけようとする。返事が遅れたり、聞こえないと怒る。そして些細なことから激おこになる。毎日のように繰り返す。
原因はわたしやあなたにあるわけではない、彼女のなかにある。ストレスをコントロールできず、他人に解決を求め続けているのである。自分のストレスを他人にぶつけているだけなのだ。優しくしてあげても、ボランティアにもなにもなっていない。私が消耗するだけだ。彼女も救われるわけではない。不毛だ。近いうちに終わらせる必要がある。一緒にいることに意味はない。


対処
真に受けないこと、自分を直そうとしないこと。そのままの自分を通し、毅然と対応すること。怖いからと言いなりになってはいけない。

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