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見てわかる 介護保険&サービス 上手な使い方教えます 2024年度 制度・報酬改定対応版  【読書感想文】 介護保険ってなんぞや?

*いつも健康・医学は金曜日更新なのですが、今週は木曜日に更新させていただきます。

★★★★☆
Amazonでレビューしたものです

2024年4月実施の介護保険改正と介護報酬改定に全面対応! ますます複雑になっていく介護保険制度と介護のサービスについて、やさしい言葉と豊富なイラストと図解でコンパクトにまとめたハンドブックです。要介護申請から、ケアプラン作成、サービスの利用までを流れに沿って解説します。また、サービスの特徴や利用のポイント、費用のめやすなど、使う人が知りたい情報を厳選して掲載。障害や医療など介護に関連する他制度のサービスについても掲載しています。
(こんな方におすすめ)
・介護保険制度について知りたい人、親や家族の介護が気になる人、介護に関わる人。医療や福祉の専門職で介護保険について簡単に知りたい人



1.複雑な介護制度とサービスについての解説


”介護保険は、高齢者の介護を社会全体で支えることを目的として、2000(平成12)年からスタートした社会保険です。”

40歳以上は保険料から徴収されている介護保険料。どんどん値上がりする税金。
これらが利用されて、介護が必要な高齢者の介護に利用されています。

そうやってしっかり徴収されていながら、実際自分や家族が介護が必要となった時に、介護制度について知らない方は多くいます。というか知らない人の方が多いかもしれません。

https://www.mhlw.go.jp/content/000801559.pdf

https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12300000-Roukenkyoku/2gou_leaflet.pdf


そういった方々に介護保険サービス利用のための手続きや、内容、実際にかかる負担額について書かれた内容がこちらになっています。


一般的な介護制度とそのサービスについて、費用面も具体的に説明されています。

特に使えるサービスとか入居施設が多くてわかりにくいんですよね。
デイサービスだのデイケアだの、有料だのサ高住だの。。。

大枠をこの本で掴んでしっかり確認していくと良いと思います。

2.目次


■序章 「介護」のしくみが変わる!情報を得よう!
■第1章 介護が必要になったら
 01 介護保険のサービスを利用するまでの流れ
 02 そもそも介護保険とは
 03 誰が利用できるの?
 04 誰に、どこに相談したらいいの?
 05 要介護認定の申請窓口に行く
 06 要介護・要支援認定の申請をする
 07 要介護・要支援認定までどの位かかる?
 08 認定調査はどのように行われる?
 09 要介護度により利用できるサービスの金額が異なる
 10 要介護度で利用できるサービスも異なる
 11 ケアマネジャーと契約
 12 介護はチームで
■第2章 ケアプラン作成からサービス利用まで
 13 ケアプラン作成からサービス利用までの流れ
 14 困りごとや希望をケアマネジャーに伝える―情報収集と課題分析
 15 ケアマネジャーがケアプラン(原案)を作成
 16 サービス事業者を選ぶ
 17 話し合い(サービス担当者会議)でケアプラン決定
 18 サービス事業者と契約
 19 サービス利用を開始
 20 サービス状況の聞き取り(モニタリング)
 21 必要に応じてケアプランを見直す
■第3章 介護サービスの利用にかかる費用
 22 サービス利用料以外にもかかる費用がある
 23 介護保険料
 24 介護サービスの利用料
 25 サービスの種類と利用にかかる費用
 26 サービスの組み合わせと費用の例
■第4章 介護のサービスを上手に使う
 27 介護保険で利用可能なサービス
 28 訪問介護(ホームヘルプ)
 29 訪問看護
 30 訪問リハビリテーション
 31 訪問入浴介護
 32 定期巡回・随時対応型訪問介護看護
 33 夜間対応型訪問介護
 34 福祉用具レンタル(福祉用具貸与)
 35 特定福祉用具販売
 36 住宅改修
 37 居宅療養管理指導
 38 通所介護(デイサービス)
 39 認知症対応型通所介護
 40 通所リハビリテーション(デイケア)
 41 短期入所生活介護(ショートステイ)
 42 短期入所療養介護(医療型ショートステイ)
 43 小規模多機能型居宅介護
 44 看護小規模多機能型居宅介護
 45 有料老人ホーム
 46 サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)
 47 特定施設入居者生活介護
 48 介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)
 49 認知症対応型共同生活介護(グループホーム)
 50 介護老人保健施設
 51 介護医療院
 52 総合事業、市区町村の独自サービスなど
■第5章 こんなときには
 53 サービス事業者やサービスの内容を変更したり・見直したい
 54 トラブルなどが起きたときの相談窓口
 55 家族が疲れ果ててしまわないように
 56 遠距離での介護
 57 在宅介護で看取りたい
 58 高齢者虐待
 59 成年後見制度
 60 金銭的な負担を軽くする


3.現場の介護制度サービスへの疑問

厚労省の新オレンジプラン

https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12300000-Roukenkyoku/nop1-2_3.pdf

https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12300000-Roukenkyoku/0000079008.pdf

認知症の人の意思が尊重され、できる限り住み慣れた地域のよい環境で自分らしく暮らし続けることができる社会の実現を目指す。

○ 認知症高齢者等にやさしい地域は、決して認知症の人だけにやさしい地域ではない。 ⇒ コミュニティーの繋がりこそがその基盤。認知症高齢者等にやさしい地域づくりを通じ地域を再生するという視点も重要。

国は認知症の人を住み慣れた地域で支える社会を目指すといっています。

個人的には今の日本にそんなの無理だと思いますね。
地域社会って何って感じですから。
ネットで知らない人とは繋がっていても、隣の部屋に住んでいる人が誰か知りませんからねえ。
「やさしい」だの「ふれあい」だの「いきがい」だの、とりあえずひらがな4文字でいい印象与えとけっていうのもどうかなと思いますし。


自宅で最後から早めに自分で施設を選んで入居を


住み慣れた自宅で最後までって希望を叶えましょう、というのは無理だと思いますし、非効率だと思います。
今は介護の手を東南アジアの外国人に担ってもらっていますが、待遇も悪いですし、円安も続けばいずれ来なくなるでしょう。

訪問看護やヘルパーの滞在時間が短いという不満の声はよく聞きますが、そうしないともう回らないのが現場なんだと思います。

こちらの本に、訪問入浴について記載があります。

”自宅に浴槽を持ち込み、居室で入浴を介助するサービスです。看護師と介護職員の3名で訪問します。”
”浴槽の組み立てから入浴介助、片付けまでを40分程度で手際よく行います。”
”費用のめやす 1回1266円(タオルやシャンプー、石けんなど含む)”

これは安いよ。。。

田舎の方だと片道30分いって帰って1時間とかザラです。
1時間40分、手間取れば2時間を、3人でいって、1割負担として12660円。
ガソリン代も道具も含んでですからね。雨の日も風の日も。
夏の暑い日は、例えエアコンが効いていても入浴介助はきついものです。
人によっては抵抗したり引っ掻いたりしますし。。。

同じ時間で施設ならもっとたくさん入浴することができます。

国はむしろ最後まで自分の家でと進めるよりも、希望する綺麗な施設に早く自分で入所しようと進めた方がいいと思いますね。


著者:杉山 想子 (著), 結城 康博 (著)
ASIN ‏ : ‎ B0CTHR9JHM
出版社 ‏ : ‎ 技術評論社 (2024/3/16)
発売日 ‏ : ‎ 2024/3/16
言語 ‏ : ‎ 日本語
ファイルサイズ ‏ : ‎ 54425 KB

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