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『第九 (交響曲第9番 ニ短調 作品125)』

 年末になると合唱風景がよくテレビでも放映される、ベートーヴェン作曲の合唱付き交響曲。
この合唱部分(約25分)が有名だから、ここだけハイライトで聞く方も多いと思う。ここの一部だけとか。
でも、この曲は全体を聴かないとこの第四楽章の素晴らしさが際立ってこないよー、と声を大にして言いたい。

 年末気分を盛り上げたくて、年末になるとよくCDプレーヤーにかける。
ところが、子どもに「Adoさんかけて」と言われてCDを入れ替えたりすると、プレーヤーがフルボリュームになってて「うぎゃぁ」となる笑
クラシック音楽って囁くような音からフルボリュームまで、音域がすごいから、囁くような音も漏らさず聞きたい私はどうしてもボリューム高めの設定にしてしまう。

 年末から聴き続けて、投稿のタイミングが残念なことになってしまったが、「名残り」ということで許してください♪

 今年の年末年始は読もうと決めていた本があったので、Adoさんは読書のお供としては耳障りになってしまい…
(朝の起き抜けにはやる気が出ていいんだけどね)
なんかクラシックがいいな、どれにしようかな、って年末年始だし、やっぱりコレでしょ、と一択。

 これをもちろん始めから聞く。
第一楽章は(私の勝手な分析です)誕生の喜び(笑) 天国で聴いてる歌。
後半の天国感を予感させるメロディ。

 そして、第一楽章の後半には嵐がやってきます(笑)
青少年の反抗期とか、青年期の絶望を思わせます。
あるいは、中年世代が苦難に遭っている感じもしないでもない。

 第二楽章は、気を取り直して歩み始める旅人。
(あれ、旅人になっちゃった笑)
着々と、淡々と、歩を進めていきます。
小刻みなリズムで、進んでいきます。

(ちなみに、どの楽章もそうなんだけど、真面目に聴いていると1分ぐらい息継ぎできないくらい、メロディの塊が次々に、どんどんやってくる)

 第二楽章の後半は、のってきたのか、歩幅がやや大きくなって、快適に進んでいきます。中年の充実感?

 第三楽章は、天国着いたかな、っていう感じです。天上のメロディ。
静けさと穏やかさが続きます。
壮年の充実感?   悟りを開いた? 年取って丸くなった? 協調性!? が感じられます…

  そしていよいよ第四楽章
第四楽章入っても、すぐに合唱にはならないんですね。3分ぐらい、メロディだけがある。これ、本当に良かった。せめてこの3分は聴いて、って感じです。
この合唱は、シラーの詩『歓喜に寄す』にベートーヴェンが感動して、メロディをつけたいと思い、構想していったとウィキペディアには書いてあります。
私が持っているのは、カラヤン指揮、ベルリン・フィルハーモニーの1979年のライブ録音のCDですが、その解説書にあった『歓喜に寄す』より歌詞を一部引用します


「おお友よ、このような音ではない!
  もっと快いもっと歓びに満ちたものを歌い出そうではないか!」

「ひとりの友を真の友にするという難事を克服した者や、やさしい心の女性を妻にした者は、歓びの声をともに挙げるのだ!

 そうだ、この世界の中で たとえ一つでも人の心をかち得た者は共に歓ぶのだ!」

「抱擁を受けよ、もろびとよ。全世界の接吻を受けよ!兄弟よ!」(訳:渡辺 護)


もう一つ、ウィキペディアに面白いことが書いてありました。

「通常のCDの記録時間が約74分であることは、この曲が1枚のCDに収まるようにとの配慮の下で決められた」とする説がある、とのことです。

いやはやすごい。
ちなみに私が持ってるCDは68分20秒です。セーフですね。

そういえば、音楽をヘッドホンやイヤホンで聴く方も多いと思いますが、
難聴になってしまうと認知症になりやすい傾向があるとのことで、
(本要約チャンネルのどれかの動画の中で耳にしました)

音楽を楽しむ際は、ご留意ください。

『ベートーヴェン:交響曲第9番《合唱》』 ヘルベルト・フォン・カラヤン/指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団/演奏 ウイーン楽友協会合唱団/合唱 ユニバーサルミュージック 2003年 (1979年 東京 普門館におけるライヴ録音)

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