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海辺の読書会と、新しい毎日の始まり【気まぐれ日記】

6月15日(木)

仕事が急に立て込んできて、嬉しい反面若干慌てている。何とか締切だけは守りたい。
本をゆっくり読む暇がなくてもやもや。今週末は読書会に参加する予定だからそれを楽しみに生きる。とはいえ初参加の会なので、緊張もする。初対面の人しかいない場は、いくつになってもちょっと苦手だ。


6月17日(土)

隣の市で開催された読書会に行ってきた。読書会そのものへの参加はこれが4回目くらいだけど、今回参加した会はこれが初めて。
けど意外と不安にならずに朝を迎え、車で会場に向かった。

参加したのは、「焚火と本」という、アウトドア用品と本のお店の読書会。今回は海辺での読書ということでわくわく。主催者の店主さんを合わせて8名で海辺に向かい、おのおの好きな場所で時間まで読書。
日差しが強い日だったけれど、午前中ということもあり木陰に入ると涼しくて、すごく快適。柔らかな海風と波音に包まれての読書は、控えめに言って最高だった。

会の後半は、読んでいた本の紹介タイム。わたしは植本一子さんの『愛は時間がかかる』を紹介した。トラウマ治療の記録を綴った本なのだけれど、パートナーに依存してしまう植本さんの姿が過去の自分と重なって、あーこれすごくわかるわーと思いながら読んでいた。
他の参加者さんの本も面白そうだったし、参加者さんそれぞれが皆バックグラウンドが豊かで、面白い人がたくさんいるのだなぁと思った。
楽しかったのでまた参加したい。

最高の読書タイム



6月18日(日)

締切の近い仕事が立て込んでしまったので、一日仕事。夫にも今日は仕事をすると宣言して、早々に机に向かう。
一日かけて終わらせた仕事のWordのデータを保存して閉じた後、そのファイルをデスクトップに移動しておこうと思ってはたと気づいた。

あれ、あのファイル、どこに保存したっけ?

まぁドキュメントとかそのあたりだろう、と思ってフォルダを開いたものの、どこにも見当たらない。
あれ、と思って今度はWordのアプリから開こうとしてみたけれど、「最近使ったファイル」の一覧に、探しているファイルが表示されていない。

あれ???

もしかして、消した?と一瞬青くなる。あんなに時間かけてようやく完成したのに?
いや、閉じる前に絶対保存したし、ないわけがない。じゃあ一体どこに?

締切は明日。しかも明日締切の仕事はもう一つある。このままファイルが見つからなければ、今日一日の労働は水の泡になる上に、徹夜してでも仕事をしないといけなくなる。
どうしても終わらなくて、依頼主に謝罪のメッセージを送る自分の姿を想像する。
実は昨日データが消えてしまいまして、ちょっと間に合いそうにありません、すみません、すみません……

いやいや落ち着け、落ち着け、と自分に言い聞かせながら、再度フォルダ内を探す。けれどやっぱり見つからない。

そこでハッと気づいた。Word上のアカウントが古いものだったことに作業中気づいて、新しいアカウントに切り替えたことを。

Wordを開いてアカウントを切り替える。その状態で「最近開いたファイル」を見てみると……

あった。探していたファイルが、当たり前のようにそこに表示されていた。
全身の、力が抜けた。

そのファイルを慎重に、改めてデスクトップに保存する。これで一安心。
あぁ、ここ最近で一番焦った。まじで徹夜コースかと思った。こういうこともあるんだね。


6月20日(火)

今日から再び、出勤する場所ができた。元々いた場所なので顔見知りも多いし、やることもわかってるから、気が楽。
たくさんの人に「久しぶり」「またよろしく」と声をかけていただいて、話ができて、こんなふうに迎えてもらえるのはほんとうにありがたいなぁと思った。

以前やっていた仕事を久しぶりにやってみると、あぁこういう感じだったなぁと記憶がどんどん呼び覚まされていく感覚があった。ひとつひとつが懐かしい。やっぱりわたしは、この場所が好きだったんだなぁ。

正直、元いた場所へ一回辞めてから戻るのは、やや気恥ずかしさもあった。けど、顔見知りの人たちと久々に会えた嬉しさのほうが勝って、戻ってみてよかったな、という気持ちになった。雇用形態は違うけど、また頑張ろうと思う。

もちろん、ライターの仕事も続ける。
専業でライティングに注力しないとスキルの伸びが遅くなるのではないか、という懸念も若干ある。
けど、ひとりだとどうしても午前中にのんびりしがちなので、朝から出勤して強制的に働いて、仕事を上がってからライターのほうに切り替えるやり方が、わたしには案外合ってるのかもしれないと思った。フルタイムではないからこそできる技。
むしろこれがフルタイムでの打診だったら断っていたかもしれない。兼業OKかつ時短の仕事だからこそ戻ったというのはある。
ある意味これは最強なのかもしれない、と初日にして思っている。

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