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記事をシェア"薬膳スイーツで町おこし 生薬入りソフトクリームとクレープ 滑川高薬学部が考案"

2018年10月5日 北日本新聞

滑川高校薬学部は、生薬入りのソフトクリームとクレープの開発を進めている。富山市中心市街地活性化に向けた企画を募る「学生まちづくりコンペティション」の一環で県内の店舗と協力して進めており、間もなく完成する。見た目のインパクトやおいしさに加え、健康増進も兼ねる新たな名物となることを目指し、今月から販売する予定だ。

薬学部は研究や商品開発に携わる部活動。1年生部員7人が今夏の学生まちづくりコンペティションで生薬スイーツを提案し採択された。7人は「チルアウト&ソフトクリーム畑富山本店」(富山市大手町)の協力を得て、商品案を具体化してきた。

ソフトクリームには目の疲れに効くとされるアントシアニンが多い「バタフライピー」、クレープには老化防止の効能を持つという「羅漢果(らかんか)」の生薬の成分を混ぜ込んだ。

ソフトクリームはバタフライピーの色素でクリームが青色となっており、「インスタ映え」も期待できる。味はミルクのまろやかさと、ハーブのような爽やかさを感じられる。

 部員は「幅広い世代においしいと思ってもらえる商品になりそう。多くの人に味わってもらい、『古臭い』という薬膳のイメージを変えたい」と話す。10月27日から11月末ごろまで同店で販売予定。

部活動で薬学部とは面白い。
そして、高校生から町おこしに参加できるとは、単なる部活動の範疇を超えて、やりがいもあり、素晴らしいと思う。

こういう部活があったら、高校時代の私も部活に入りたいと思ったかもしれないなぁと思いながら読んだ。

ちなみに、このスイーツがどういう名前で売られているのかはわからないが、「生薬」と商品名に書いてしまうとアウトであろう。

承認された医薬品以外のものに対して、医薬品と認識されうる名前や効能を謳うことは、薬事法という法律で禁止されているためだ。

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医薬品として販売されている漢方薬の原料となる生薬は、殆どを中国からの輸入で賄っている。
今、メーカーが主導したり、あるいは町の特産品として生産販売できるように個人が頑張り、日本各地で生薬の栽培を広げているところもあると聞く。

せっかく特産品として加工したスイーツを売るのならば、医薬品の漢方薬の原料となる生薬の生産や販売が増えるように、それをリードする意味合いで価値を持たせて、プロモーションしてはどうか。

または、単に生薬や薬膳が古臭いイメージだから、イメージアップしたい、と言うのではなく、若者やターゲットとなる(ターゲットと考える)人達が食いつきそうな見た目や売り方を考えてはどうか。

おそらく昨今の東洋医学のブームで、そこまで古臭いというイメージは無くなりつつあるのではないかと感じている。

むしろ、メディアが東洋医学というものを自然で優しくて、体に良いというような、本来的な意味からかけ離れたイメージを世間に植え付けているので、

正しい情報、正確な概念を伝えていくことも大切ではないかと痛感している。

西洋医学と並び、病気や不調に対しての選択肢の一つであり、
何か特別優しいとか、健康的というものではない。

病気や不調を治すための選択肢が増え、正しく認識された上で適切に使われるように、我々も啓蒙していかねばならないと思う。

...まぁ、この記事はあくまで医薬品ではなくて食品の話なのだが。

売り方を考えて町おこしにうまく繋がってくれることを願っている。

#シェア #東洋医学 #スイーツ #薬剤師 #町おこし #部活動

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