はる

3月〆で現場監督を辞める
4月から財務、管理会計をする
同じ会社で

現場を知らなければ
だから監督をした
知って数字を扱う

3年間普通に勤めた
無遅刻無欠勤、報連相もした
信用が手に入った

中小の新築とリフォームの会社
データを見ずともダークグレーだ
正直、建築業から離れたかった

引き止められなかったら
4月から職業訓練で簿記を取る予定だった
小売でも製造でも経理でまた1から

でも残ってみることにした
得た信用と職住近接、淡い勝ち目で
何から始めようか

法務は司法書士事務所でやってた
会計と労務は言葉しか知らない
基本は知らないけどコンサルの手法は知ってる

その手法は理に適っている
けれど誰も自ずとは実践しない
痩せる方法と一緒だ

月に数回、電話やメールでコンサルが入ってた
結果は何も変わっていない
知らない間に消えていた

サラリーマンは責任を負わない
コンサルも士業も負わない
経営者1人が責任を負う

僕も責任は負わない、負えない
だから誠心誠意やらないとな、と
僕でなくて良くなってしまうから

顧客満足度を上げれるなら
従業員満足度を先に上げよう
就業規則も評価制度もないんだから

よその会社は知らないけど
周りの人はよく真面目に働いてるなぁ
と思うくらい仕事にこだわりを出している

僕は現場監督にこだわりを持てなかった
図面を書いても部材を読んでも職人をまとめても
何のこだわりもない

タイルの割付、枠材とクロス
納まりがどうこう、と言われた
自分なりの納まりがあるだろうと

なかった
施主が良ければそれが正解だろう
ないから続けられたのかな

3年間ずっと利益をもっと取れないかな
一棟建ててる間に次の広告費くらい商材作れないかな
何もできない移動時間も考えてた

それを全て経営者に話した
そのほとんどが経営者と同じだった
4月から財務をする

財務を調べた
アメリカではCEOと並んでCFOと言うらしい
財務をやって自分でも経営しなきゃダメらしい

財務諸表を書いて
数字を元に青写真を描いて
見合うヒトとモノと時間をつぎ込む

あー僕はこれがしたかったんだ
幼かった頃に戻ったような気持ちがした
プログラミングと並んでワクワクできること

初めて4月が待ち遠しくなっている


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