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短歌・五七五詩

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#桜前線レポート

桜の君|短歌

桜の君|短歌

薄らかに かりそめ臥しの世は過ぎて
 時の川にぞ いざ夜離れせむ

 先日の 桜の姫 に続いて、桜の君 です。

 この世を愛おしく思って咲いていたけれど、もう倦んできたから散って去りますよ、というような意味。(のつもり)

 写真を撮りつつ感心するのが、桜の花びらの薄さ。だから風に乗れるのね。

 そして、和歌をひもときつつ感心するのが、古語の密度の高さ。数文字で、複雑な意味を表せるので、31文

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飛花|短歌

かなしみと鏡あわせの歓びが
桜の蘂にむすぶ静けさ

過ぎし世が
現のように揺れていて
桜花の散るを定めゆくなり

さくら花
長い睫毛に露やどし
風にまぎれてひとり散りゆく

*。・今日の
.* ゜桜並木🌸.*♡
・. ゚✨*。・゚✿
. *。・蝶になって
✨*。・飛んでいきます🦋

いま撮ってきた桜。
蝶々さん🦋.*゜
みたいでした

このあたりの桜は
もう飛花になって
季節がまた進んでい

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ソメイヨシノ|短歌

なにひとついのちをとらず朝露をなめて安らふ蝶にならばや

 ばや:〜したい/〜できたらなあ

ソメイヨシノ|俳句

花守が静かに問へば風の止む

 花守:はなもり
  桜花を守る人/桜の花の主