6才のこどもの想像力をはばたかせてみる。

 娘の将来の夢は絵本屋さんだそう。どうやら自ら絵本作家となって自分の絵本を売るらしい。

 本好きな子になってくれたら素敵かもしれないとは思っていたけれど、必死に絵本の読み聞かせをしていたわけではないので、おそらく私の影響だ。公園で遊ばせている間の待ち時間が退屈で辛かったのでしょっちゅう図書館へ連れて行っていたし、本屋さんのあるショッピングセンターへ行けば必ず一度は本屋さんへ寄る。

 最近読んだ本で、ラテラルシンキングというものを知った。『ずるい考え方』という本で、テレビでも紹介されたらしい。

 いつもこの将来の夢について話すとき、「絵本だけを売るお店?」『うん!』「へぇ〜いいねぇ」ぐらいのふわっとした返答しかしていなかったのだけれど、今回、ラテラルシンキングで紹介されていた子どもの発想力のことを思い出して、いつもと違う質問をしてみた。

 子育てをしている人も、そうでない人も、どんな質問をすれば相手の想像力を働かせられるか考えてみてほしい。当たり前だけれど、たとえどんなに親密な関係でも人の考えていることはわからない。

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「○○が絵本屋さんになったら、どんな絵本を置きたい?」

 こんな質問をしてみた。すると、息つく間もなく4つのお話しを教えてくれた。

『もし恐竜が絶滅しなかったらってはなし』

『絵本のなかに、本のはなしがでてきて、その本の中にまた別の本があって、その本の中にもまた別の本があって、その本の中にもその本の中にもその本の中にも…ってつづくおはなし』

『小学1年生の男の子はほんとは賢いのに悪いことばかりしていつも怒られている。ある日赤ちゃんのお世話で忙しいママに、お風呂に入りなさいと言われる。男の子は「はーい」と言ったままテレビをずっとみていて、そのうち秘密基地にいってしまう。最後はママに怒られてお風呂に入るっていうおはなし。』

『動物園のパンダのところに犬と猫がやってきて、犬は猫にプロポーズする。家族になった犬と猫は帰ってしまったので、パンダはお母さんのところに帰って一緒にごはんを食べたっておはなし。』

 ストーリーはかなり荒削りだけれど、私のファンタジー好きな心をくすぐる内容ばかりで、聞いていてとてもワクワクした。話を聞きながら頭の中で次々と絵本のページがめくられていく。彼女の中でもそんな独自の世界があれば素敵だと思う。


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