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リサイクルショップは魔境

先日、たまたま立ち寄ったリサイクルショップで色々なものを見ていた。
古いゲーム機が高額な値段がついていて驚いた。
我が家にある箱付きの二面式ドンキーコングも高値で売れるだろうか。
いや、でも思い入れのある品だし売りたくはない。だけど価値は気になる。

そんな邪な気持ちを芽生えさせる場所・・・それがリサイクルショップ。

店内を探索していたらオーディオコーナーがあった。
昭和レトロブームに乗ってなのか、懐かしいラジカセが沢山陳列していた。
カセットテープが2本入るWカセを見つけて「おおおお」とワクワクした。
そんなものを買っても家にはカセットテープは無いのに。無駄な喜び。

CDコンポも多数陳列されていた。レコードプレイヤーの時代からCDデッキの時代になりオーディオ製品もコンパクトになっていったっけ。
MDなんてものもあったな。あれは一瞬にして消えた記憶しかない。

そんな思いを巡らせながら品物を見ていたら、展示品に一つずつメモが貼ってあり、読んでみたら「うほ」っとなった。

・電源は入りますが動作確認はしていません。
・MDは入りますが、CDは入りません。
・CDのトレイは自動では閉まりません。手で閉めてください。

などと状態が記されていた。
そんな中で一番衝撃的な説明書きに遭遇。

・カセットは再生できますが、CDは10倍速で再生されます

なんで10倍速?どうしたCDプレイヤー!何がどうなれば10倍速なんだ?
それよりもそんな状態なのに売る?実質カセット以外は使えないじゃん。
ゆえに金額は安かった。でも売る?(まだ言う)

私の中で悪魔がささやいた「10倍速で聞いてみたいくせにヒヒヒ」
確かにその欲求は強かった。
自前のCD達が10倍速で再生されたらどんなに楽しいだろう。
普通でも早いメタル系の曲が更に高速再生されるのって素敵じゃない?

こんな私でも心の中には天使もいて「ただの無駄遣いだ」と制して来た。
たしかにそうだ。値段はそんなに高くないからと言ったって、これぞまさに「安物買いの銭失い」だ。

ちょうどCDプレイヤーが欲しかった事もあり陳列棚の品とシンクロしちゃったんだろう。フィーリングカップル5対5みたいな?だけどさすがにねぇ。通常に再生されるものを買ったほうが良いな!で落ち着いた。

そんな「普通なら買わない」ようなモノでも魅力的にさせてしまうのがリサイクルショップ。
色々な修羅場をくぐり抜けて来たモノ達が集う場所。
そこに並ぶ品に「お品書き」をする店員さんも大変だろうな。
使えなくても文句言わないでね感が満載(笑)

皆さまものぞいてみてはいかが?
何か素敵なお宝に出会えるかもしれない。
魔境に住む不思議なお宝に。




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