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ミステリーが苦手な理由とある一冊の小説について

皆様ごきげんよう。
自称読書家の私です。

普段から本を読まれる皆さんはどんなジャンルの本が好きですか?

好きなジャンルと言われると、、、むずかしいですねぇ。
ただひとつ、『蜜蜂と遠雷』や『マチネの終わりに』『羊と鋼の森』といったような文学音楽の作品には毎回感動させられています。

その本を通して自分の知らなかった音楽やお酒、芸術なんかを知ることができて、その後の自分の人生に影響を与えてくれるような作品が好きです。

そこでタイトルに戻ります。
私はミステリーと呼ばれるジャンルがあまり得意ではないのです。

もちろんそれなりにたくさん読もうとはしました。

が、

個人的にあまり刺さることが多くなかったのです。。。

そこで、なぜ私はミステリーが刺さらないのかということについていくつか理由を上げてみようと思います。

ミステリーに対する批判ではなくて、あくまでも個人の特性になります。
もし共感できる方がいたら、嬉しいです。


1.人とか場所とかおぼえてられない。

けっこうこれにつきます。

特に館モノと呼ばれるジャンルの作品は、頭が混乱します。

え!?大学のサークル!?
全部で7人!?!?
しかも館の地図あるじゃん!!!!!

ひとりひとりの名前とキャラを覚えるのに精一杯なので、さらに館の地図なんて載っけられたらもう、、、

被害者が◯◯室で倒れているのを、、、、

◯◯室ってどこ!!!!

また、ミステリーの醍醐味の一つである。殺害方法について。

探偵「密室だったあの館で、なぜ誰にも気づかれず人を殺めることができたんだ!!!」

犯人「教えてやろう、、、実はこの部屋には◯◯室に続く隠し通路があって~~」

なになになに!?!?
どこ!!!!
どこでなにがおきてんの!?!?!?

探偵「たっ、たしかに、、、。完全に見落としていた。よく見たら~~」

読者私「?????」

スッキリするどころか、毎回ますます謎が増えるばかりなのだ。

2.犯人を知ったところで、、、

2つ目の理由です。
ミステリー最大の山場は、誰がどうやって殺人を犯したのかという部分がわかる解決パートにあるのではないでしょうか。
だからこそ、いや、何ていうんだろう。。。逆に?

犯人とか動機を知ったところでふーーん、としか思えないのです!!!

これについて少し考えてみました。
そもそも先程あげた「人をあんまおぼえていない」が大きく関与している気がします。

まさか、、、あの人が犯人だったなんて、、、!!!

と、いわれましても。
私からしたら、そういえばこんなやついたなぁとか、え、こいつってこの人だよね?の確認の時間とか、受け止めるのにだいぶ時間がかかるのです。

ほぇーーーこいつが犯人なのかぁ。と思っているうちに小説もクライマックスを迎え、気づいたときにはあとがきに入っているのです。

ところで、
殺人を犯した動機で小説の評価が大きく変わるのもミステリーの面白いところですよね。

でも、、、。でもぉ、、、。

人は殺したらあかんよ。

私の心の中のおかんがヒョウ柄のシャツをビリビリにやぶきながらそんなふうに訴えかけてくるのです。

私「まって!!おかん!!多分この動機感動するやつだから!!!」
おかん「でも人殺したらあかんよなぁ。。。」
私「うっ、、、」

3.あの小説のせいだぞ(褒め)

これが最後にして、最大の理由です。

私がミステリーを読んでも刺さらなくなってしまった。。。
どんでん返しものを読んでも、ふぅん。としか思えなくなってしまった。。。
そんな全ての根源が、あるのです。

私が読書に興味を持ち始めた頃、評判が良くて初めて手にしたあるミステリー小説が面白すぎてしまったのです。

その本こそ、我孫子武丸の『殺戮に至る病』です。

なんて本を読書初心者におすすめしてくれたのでしょうか!?!?
はじめに読んだこの本の衝撃は今でも忘れることができません。

この本を読書人生の一番初めに読んでしまったことが、私の最大の罪だといってもいいと思っています。

この本が基準になってしまったため、それ以来どんなミステリーを読んでも、(でも、、、『殺戮に至る病』の方がすごかったなぁ。)になってしまうのです!!!!

この小説の面白いところは、犯人がすでに捕まっているというところにあります。
冒頭から捕まっているこの犯人がなぜ殺人を犯したのか。。。
それを追っていく物語となっています。

ラストシーンの衝撃たるや。。。
全てがひっくり返るとはこのことか!?!?
と、はじめて大どんでん返しを喰らいました。
この文章に急に語彙がなくなってアホアホになっていることからもこの本の衝撃は伝わってくると思います。

人間、ほんとうに衝撃を受けたら言葉なんて出せないんですよ。

ミステリー初心者の方は、今後読むミステリーが全て並に感じてしまうので、何冊か読んだ後にこれを読むことをおすすめします!!!!


おわりに

最後は、小説の紹介っぽくなってしまいましたが、以上が私がミステリーを苦手とする理由になります。

別におぞましい表現とかはぜんぜん大丈夫なんですよ。
ただ、ほんとうに物覚えが悪い、想像力と感性がない。
あと『殺戮に至る病』。

何かと比較しないで、目の前の作品と向き合うことで、ミステリーにハマるのかなと思いました!!

おすすめのミステリー作品があったら、ぜひ教えて下さい!!!!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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