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試し読み:『もじグラフィックス』扉の作字/メイキング作品

2024年3月の新刊『もじグラフィックス』では、クライアントワークではない純粋な視覚表現、自己表現のために制作された作字を一挙掲載しています。

それぞれの作字は特徴ごとに9つの分類を行い、制作意図のキャプションとともにご紹介しているのですが、その扉で使用されている文字も、本書のデザイナーさんたち(デザイナー:北岡誠吾、協力:原田ひかる)によって作字されたものです。


1章 形状(線/面/質感)

まるでイラストを描くように、自由に変化し構成される線と面、手触りを感じさせるような質感など、純粋に文字の形状への探究を感じさせる作品を掲載しています。

2章 発想(具象/法則/展開)

言葉の意味から具象化するもの、法則付けを行うもの、バリエーションや活動としての展開がみられるもの、作字をするうえでの「発想」に趣向を凝らした作品を掲載しています。

3章 組み合わせ(イラスト/写真/グッズ)

文字の意味を表現、強調するようなイラストや写真、文字を物質に起こしたグッズなど、文字と別の要素を「組み合わせ」た作品を掲載しています。

テーマに合わせた作字をすることで、扉を見たときになんとなくその章に掲載されている作字の印象を掴むことができるかと思います。視覚的にわかりやすく伝えることができるのも作字の魅力のひとつですね。


インタビュー&メイキング

本書では独自の作家性を発揮する5 名のインタビューとメイキングも掲載しています。ここでは、それぞれのメイキング作品のみご紹介いたします。

そばまる「作字とイラストとグラフィックの関係性」
小中研太「文字へのアプローチとアイデア」
若松萌太「アナログベースの制作」
アンビグラム研究室「アンビグラム」
にちた屋さん まさる「アクリルによる作字グッズ」

彼らが何に魅了され、なぜ作字を行うのか、そしてどのようなプロセスで作品ができあがっていくのか、その一端に触れていきます。


魅力的な世界観を演出し「文字は自由だ」と思わせる、作字の現在を是非のぞき見てください。

Amazonページはこちら。Kindle版(フィックス型)もあります。

また、3月下旬からは一部の書店さんでBNNの文字デザイン本を集めた「もじ好きフェア」も開催予定です。
このnoteでもあわせていくつか文字に関する書籍をご紹介していくので是非チェックしてみてください。

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