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冷え性を起こしやすい人の特徴

こんにちは、body∞infinityの益満です。

暑かった日々も少しずつ涼しくなってきました。
これからあっという間に寒くなってきます。

寒くなってくると手足の冷え、いわゆる「冷え性」が気になる方も多いのではないでしょうか。

冷え性は寒冷刺激によって感じることが多く、冬など気温が低くなる時期に起こりやすいといわれています。

最近では冷房などの影響で夏でも冷え性で悩まされる方が増えています。
本日は冷え性について解説していきます。

冷え性とは

冷え性とは医学的な診断名ではないのですが、一般に多くは女性に発症するものとされています。

昔は更年期障害による不定愁訴として扱われていましたが、近年は更年期障害の有無に関わらず若い女性にも増加していることが明らかになっています。

冷え性は動脈硬化や糖尿病などによって起きるといわれていますが、そのような診断がない方でも多く見られます。

それでは疾患を抱えていない人がなぜ冷え性を起こすのでしょうか。

冷え性を引き起こす原因とは

疾患を抱えていない健康な女性を対象に冷え性の原因を調べた研究がいくつか報告されています。

それらの研究で共通して言われていることは
冷え性の人はそうでない人と比較して、安静にしているときの副交感神経の働きが小さく交感神経の活動が優位になっていることです。

交感神経が優位に働くと、手足などの末梢の血管を収縮させてしまうため血流障害を起こしてしまいます。そのことで冷え性を引き起こすといわれています。

また、若い女性に関してはBMIが低い痩せ型の人ほど冷え性を感じやすい傾向があります。
筋肉量が少ないと基礎代謝が低くなるため冷えが出現するようです。

研究内容によって異なる点は、
食事・睡眠・運動・喫煙などの生活習慣は冷え性の原因になるといっている研究もあれば、冷え性の原因とはならないといっている研究もあるという点です。

この辺りは意見が分かれているところなのですが、生活習慣の乱れなどでストレスを溜め込むような生活をしていると交感神経が優位に働いてしまいます。
そのことで冷え性を引き起こす可能性はあるかもしれないので、ストレスを抱え込みやすい方は生活習慣の見直しが必要かもしれません。

まとめ

冷え性を起こしやすい人の特徴として
①副交感神経の働きが小さい
②BMIが低い(痩せ型)
があげられます。

副交感神経の働きについては以前の記事に載せています。
そちらの記事も読んでみてください。

本日はこのあたりで失礼します。

【参考文献】
(1)尾形 優;冷え性の生理学的メカニズムについて−循環動態および自律神経活動指標による評価−,日本看護技術学会誌 vol.15 NO.3 2017
(2)西川 桃子;冷え性の定義,測定,特徴および妊婦の冷え性に関する文献レビューと今後の研究の方向性,京都大学大学院医学研究科人間健康科学系選考紀要 第6巻 2009
(3)今井 美和;成人女性の冷えの自覚とその要因についての検討,石川看護雑誌 vol,4 2007

著者情報

益満俊宏
1988年 東京都生まれ
2012年 理学療法士免許取得。都内の病院にて脳血管障害の方のリハビリを中心に行う
2015年〜現在 神奈川県の整形外科に勤務

〈自己紹介〉
記事を読んでいただきありがとうございます!
このnoteを通して、多くの人が自分の体で自分らしい人生を送れるようになることを目的に活動しています。
私たち医療従事者が読んでいる医学論文を、一般の方にもわかりやすく解説できるよう心がけています。
生活を送るなかでのヒントになれば嬉しいです♪

〈趣味〉
スポーツ観戦(バスケを中心に)、料理

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