初めてのMRIはSFチックで楽しかったよ

やってきましたMRI。卵巣のう腫をどの辺まで切ればいいかの診断のための撮影です。
病気の話って深刻な話になりがちなんだけど、これは楽しかった話。

MRIは苦手な人も多いらしいですが、わらくし的には快適かつおもしろかった。
14時の予約だったんですが、13時半には受付を済ませるようにいわれていたので、だいたいその通りの時間に行きましたら、今日は順調に進んでいるからすぐできます!と言われて待ち時間なくすぐお着替えして撮影です。パンツと靴下以外は全部脱いで検査着を着ます。この検査着が上下にわかれてるのかと思ったらガウンみたいな短い浴衣みたいなのを1枚ぺろんと着るだけなのよ。あらまこれは心許ないもんだ。
私はピアスをつけっぱなしにする癖があるので家でもう取ってきちゃったんですが、それ以外はアクセサリーもしないし入れ歯もないし準備といっても楽なもんです。

ベッドに寝て、技師さんが身体の位置の調整をしてくれます。耳栓も貸してくれる。耳栓あってもうるさいんですけどね、とのこと。わらしの場合撮影するのは骨盤辺りなのでお腹に器具を乗せられます。結構重い。非常ブザーを持たされ、足元や上半身にタオルをかけてくれて準備完了。息を止めるタイミングがあるのでしっかり息を止めて、体を動かさないようにと注意を受ける。手は動かしてもいいですか?と聞いたらそれはOKとのこと。撮るのがヘソ下くらいのところだからね。上半身撮る人は手も動かせないだろうな。

じゃあはじめまーすと声がかかりおもむろに始まります。あっという間に始まります。ベッドが移動して狭い機械の中に入ります。ベッドが微妙に振動している。もっと狭いのをイメージしてたんですが、機械の天井も見えるし頭の方は空間が広いし密閉されてるわけじゃないからそんなに閉所な気はしないなぁ。機械は全体に白くて、天井部分にライトが点いていて、ほんのり風が吹いてるんです。あれはなんでかな、やっぱり熱くなっちゃうのかな。印象としてはSF映画の宇宙船のコンパートメントっぽい。
しかし確かに音はかなりする。耳栓してんのに普通に大きい音を聞いているのと変わらない。ゴォンゴォンという低い音が絶えず唸っていて、それプラス、ブザーみたいな音がしたりサイレンみたいだったり、ガガガガみたいな強い音だったり。撮影してる時に出ているらしいんだがどういうことなんだろうね?波だから音が出るのか?振動も続いている。この振動に意識を向けちゃうと気持ち悪くなっちゃったりする人もいるかもしれないなー、小刻みにずっと動いてるから。

で、暇ですからね、横になってるだけで。変なこと思い出して笑いそうになってしまい悶絶したり、だんだん暖かくなってきて寝そうになったり、音のリズムが面白くて四分音符で4小節かなとか考えちゃったり、ちょっと楽しかった。ライトの当たり方とか音とリズムとかやっぱSFっぽいんですよー。タオルの中は暖かいのにその上に風が吹いてくるのが結構気持ちよくて、ふーっと意識が飛びそうになる。息を止める撮影が何回かあるんだけど、なんかうっかり息してしまいそうでちょっと苦労した。

終盤に差し掛かり、いったん撮影を中断して造影剤を静脈注射するんですが、右腕をベッド脇に出して打ってもらうんですけど腕が震えちゃって。なんだろうね緊張してたのか、ひじから先宙に浮いてたから反射みたいなことだったのか、あまり震えるんで技師さんに押さえれました(笑)。
注射が終わったらまたすぐ撮影です。今度は息を止める撮影ばかり。でもすぐ終わりました。機械を取ってくれておしまい。造影剤を早く体外に出すために水分たくさん摂るよう言われました。アルコールは当日中はだめだって。お風呂はOK。

出てきたら14時05分。予約時間に終わっちゃった。ラッキー。入れ替わりに若い男性が入ってきて、飲んでおくとお腹の中がきれいに写るという飲み物を飲まされていました。量が多いのか、ちょっと大変ですけどって言われてた。なんか、悪の組織に捕らわれて、悪い薬を飲まされて機械にかけられるみたい!やっぱSFだ!まあ私も途中で注射されたりしてかなり悪の組織につかまったっぽかったんですけどw(ダークサイドに転落させられるのかな?)

技師さんは男性と女性1人ずつの2人組で作業されていて、私の時は案内したり身体の位置を調整したり準備を整えてくれるのは女性の技師さんで、注射は男性の技師さんでしたが、次の患者さんは男性だったので飲み物持ってきたり準備も男性の技師さんのようでした。なるほどうまいシステムだねー。身体触られたりするのは同性の方がお互い安心だもんね。

MRI室って、地下の放射線関係の検査室ばっかり集まってるところにあって(多分どこの病院でも地下なのは同じはず)、似たような景色の迷路みたいな通路を通って行くのでそれもSFっぽいんだよなー。廊下の照明も薄暗くて、CTとかMRIとか撮る人しかいないからあんまり元気はつらつな人はいないし、時期的にハロウィンだったけどそれっぽい雰囲気は全くなかったが、違う意味でハロウィン気分を味わえました。

なんか喉が渇いたので会計待ちの間に食堂で早速りんごジュースを摂取。ジュース飲みながらとても眠くて(副作用ではなく、気持ちよく寝そうになっていたからだと思われる)、のんびりしてるとそのまま寝てしまいそうだったのでさっさと会計して帰ることにしました。今時は会計機なるものがあって便利ねぇ。駐車券も先に精算できるし。
副作用も特になく、めずらしく注射の跡が赤くなってたけど、あれは私が動いちゃったせいだろう。別に痛くもないので問題なし。

というわけで意外と楽しめたMRI体験。次は結果を聞きに行きます。



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