ばあちゃんの喫茶店

その店は、カフェというよりも純喫茶だった。

手作りのメニュー。
配管がむきだしの天井。
地元を特集した雑誌を飾った本棚。

カウンタには夫婦と年配の女性が立つ。
2世代の家族経営らしい。

控えめな照明が照らす小さな店内は様々な年代の男女で賑わっている。

あたたかな会話が波の満ち引きみたいに寄せては返して、他人同士であるはずのそれぞれの客の間には親しみ深い空気が満ちる。

僕はブレンドをブラッ

もっとみる

ちゃんとなんて生きれなくても死ななかったあなたはそれだけで偉いから

国道上の歩道橋の欄干に足をかけたことのある子供が、
自分の腕を切り刻みながら生き長らえていた子供が、
悲しさのあまり声を失ったことある子供が、ここまで死なずに生き延びてきた。
それだけであなたは、もう充分すぎるくらいに偉いから。

沢山の人間が、沢山あなたから奪ったね。
それでもあなたは人間を諦められなくて、必死に愛をもらおうと、人間と関わり続けることを選んできたね。

親にも、社会にも従順だった

もっとみる

自分を大切にできない人へ

世界とつながれないと人は死ぬ。
これは僕の仮説であり、8割くらいは確信。

自分に発言権のある居場所があるとか、人として扱ってもらえるとか、大切にしてもらえるとか。
そういう風に感じられないと、人は生きていくことができないと思う。

自分を大切に思うより前に、他者から大切にされているという感覚や体験がないと自己肯定どころの話じゃない。

僕は世界とつながれなかった

おそらく多くの人が、労力を使わ

もっとみる

僕と親のこと

こんにちは礼司(@iosononelcielo)です。

親との関係は、僕の場合やっぱりもうダメですね。
どうしても用事があって帰ってきて、多少の修復は試みましたがなかなか上手くは行かなかったです。

ツイッターもやろうとしてたんですけど、あまりに闇が深くて投稿できなかったので、ツイート用に残してたメモと一緒に事の経緯をお伝えします。

*   *   *

僕が実家でしてしまったこと。
それは、

もっとみる

妹がちょっと大変なことになってた

「ねえね、元気?」
久しぶりに自分を指した女性代名詞に少し怯んだ。

妹だ。
ふと何かを思いついたらしく、ほとんど一年ぶりくらいに電話をかけてきた。

妹は僕の事情(セクシュアリティうんぬん)を何も知らない。

どうしてる?、と聞くと、妹は
ホストを彼氏と呼んで貢いでいること
貯金の残高がわずかしかないこと(不動産会社で働いているが生活費と貢ぎ代で貯金がたまらないらしい)
お金が無くなったらパパ活

もっとみる

僕の人生は誰かのものであってはならない

人当たりよく誰にも嫌われてはいけない。
安定した会社に勤めるべき。
いずれは結婚すべき。
男は女を、女は男を愛するべき。

世の中には腐るほど沢山の「べき」や「ねば」が溢れかえっている。

僕はそうしたありとあらゆるしがらみから逃れてきた。
それは簡単なことじゃなかったし、自分を削り疲弊していくような時間が何年も続いた。

でも、いざ逃れてみたらどうだろう。
「生きることはこんなにも簡単だっただろ

もっとみる