私の母もシングルマザーで、
いくつも仕事をかけもちをして
働いてくれていたので小さい頃は
託児所に預けられていた。

こちらの記事にそのことが
書いてあるのでもし興味があれば
読んでもらえると嬉しい。

この間私がお皿を洗っていると

母がふと、

「今思えば生活するのに精一杯で、
子供のことなんて何も考えて
あげられなかったなぁ…」

とこぼした。

「もっとこうしてあげれば
よかったなんて色々思うけど、
その頃は出来なかったんだよなぁ…」

『出来なかったことは
しょうがないじゃん』

「でも、だから今こうして
娘と孫と一緒に過ごす時間を
神様が与えてくれたのかなぁ」

あの頃の後悔を捨て去るように
少し切なそうに、
でも少し嬉しそうにつぶやく母の声を
水道から流れる水の音とともに聞きながら
私の目にも少し水が込み上げてきたので
聞こえないふりをして
心の中で、


『きっとそうだね』


とつぶやいた。