見出し画像

【50冊目】ブランディングデザインの教科書

ジャンル:ブランディング
読了時間:3時間
刺さり度:★★★☆☆


心に残った文TOP3

本当の強みは、「自分たちの良いところ」かつ「他者とは違うところ」にあります。このような点をフォーカスポイントと言います。フォーカスポイントが1~2個ほど見つけられると戦略の組み立て方が見えてきます。この最初のフォーカスポイントのデザインはとても重要です。ブランディングの肝で、勝負の半分くらいはここで決まります。

戦略とはいろいろな施策の相互関係の総体です。施策の組み合わせ方で強みの模倣困難性を高め、他社がキャッチアップしにくい差異化要因を作り出します。つまり、強い点(会社の強み)があるということと、点同士のつながり(強い戦略)により強みがあるということは、強さの次元が違うのです。

ブランディングデザインの8つのポイント
1. 差異化できているか
2. シンプルであるか
3. コンセプチュアルか
4. 構造化されているか
5. テイストがあっているか
6. メジャー感があるか
7. ディテールの完成度が高いか
8. 美意識があるか


一言コメント

ブランディングの本を読み始めたつもりだったんだけど、何方かと言えば経営戦略論の本を読み終えた印象。それくらい、企業のブランディングと経営戦略は密接に関わっているものなのだと知った。

特に中小企業・ベンチャーで長く続けているほど、なんとなく回ってしまっている経営やふんわりとしたコンセプトがあっても、そこを強固に「一貫」させること、そしてそれを組織の強みに合わせてカスタマイズしていくことが重要なんだと思う。

企業のブランディングに関して書かれた本だけど、個人のブランディングに関してもまったく同じことが言えると思った。フォーカスポイントの設定と、それを伝えていくためのシンプルなデザイン。まったく知見がない領域だと思っていたけどかなり経営学に近くて面白かった。

この記事が参加している募集

読書感想文

ビジネス書が好き

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?